ほるん吹き さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
異国で頑張る大和撫子
日本からパリに働きにやってきた少女・湯音(ゆね)と、その働き先である鉄工芸品店のクロードやパリの人たちとの交流を描く物語。
その小さい体と幼い外見から、何となくか弱い印象を持つ湯音。でも仕事ぶりは真面目で、人に対しては愛想よく礼儀正しく振る舞い、大人びていてとてもしっかりしています。
クロードは時に冷たい言葉で湯音を傷つけてしまう事もあるけど、本当はすごく優しくて、不器用なりに彼女を支えてあげてるようでした。
湯音のパリでの生活では、言葉や食事、街並みのつくりといった、日本との文化の違いの壁に次々とぶち当たります。それでもくじけず、一日でも早くみんなに認めてもらおうと奮闘する姿はとても微笑ましかったです!慣れないチーズやコーヒーを口にしても、「おいしいです!」と答える様など。
パリに来て最初に犯してしまった失敗から、大切な母親の形見である着物を売りに出すよう申しつけるなど、すごく思い切った行動もします。それには仕事に対する責任や、パリで働いていく上での覚悟など、クロードに対する湯音の凄く誠実な思いが伝わってきました。その出来事は結果的に、最初は彼女を受け入れきれなかったクロードとの絆をつくるきっかけともなった気がします。
何て事のないほのぼのした日常の話が続きますが、その中で湯音はどんどん成長していき、知り合いも増えて人の輪が広がっていきます。現代社会に疲れて癒されたい人にはオススメです!湯音ちゃん可愛い!!