bk958 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「僕の大切な人を奪いにきたのは、僕だった―――」
函館に住む小学六年生のハルカは、受験勉強に苦しむ幼馴染ユウのことが気になっていた。そんな二人の前に、黒いマントに包まれた謎の男・カラスが現れる。彼は"ラクリマ"と呼ばれる別の時空からハルカを奪いに来たのだった・・・。赤根和樹監督、サテライト制作のSFアニメ。
タイトルにしたキャッチコピーがとても印象深かった。凄く興味をひかれ、且つ物語を理解するカギにもなる。素直に観てみようと思えました。それにしても、キャッチコピーにやられることが良くある(^^)
量子力学、シュレーディンガ―、多世界解釈などSF好きは食いつきそうな内容。僕自身は科学に明るくないですが、量子の重ね合わせと観測あたりの話をザックリと把握しとくと、よりスムーズに入り込めるかと。
といっても、SF要素も味付けの一つでしかなく、物語はカラスのハルカへの愛情と未来の無限の可能性といった分かりやすい結末に向かいます。謎も残した終わり方ではありますが、爽やかなハッピーエンドで良かったです。
キャラは脇役までいい味出してました(^^)アトリは記憶を失ってからは、お前誰だよっっっ!!てのはありましたがwwそしてハルカは最後までカラス派なんですね~。小6でカラスと比べられるユウはかわいそうな気もします。まあ将来イケメンだしいいか。
デザインでいえば遊撃艇が秀逸。あふれ出る侵略者っぽさがハンパ無いです。あんなのが来たら、慄然とするのは間違いないなww
作画は毎回かわっており、どう感じるかは好みの問題です。個人的にはバトルシーンはともかく統一感がないのはやはり違和感がある。2話でいきなり作画ががらりと変わって驚いたが、絵柄的には一番好みでした。今っぽいというか、萌えっぽいというか。
各項目高水準で、完成度の高い作品でした。絵柄で好みが分かれそうなのがネック(^_^;)