ラスコーリニコフ さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
悪くは・・なかった・・けど・・・
前作、黒の契約者はそこそこ地味面白く、このサイトの2007年春
ランキングにて3位。このレビューを書く時点での人気アニメ総合
得点ランキング 47位、かなりの良作とされていた。
前作の優男はMONSTERの主人公Dr.テンマ(逃走中)とキャラが被り、
グレつつ変な独善を周囲に押し付けるような男になり、声優が同じ
だという事にこの作品になって初めて気が付く。
そして、出てくるのが契約者なのに契約者っぽくないピンク髪ロリ。
このキャラで売っていこうという路線が見え見え。
あとはよくある狙ったアニメ演出、よくいるアニメキャラというの
が前作に比べれば結構出て来た感じ。
ロリピンク髪は悲惨な境遇なのにも関わらず色々とタフ、一人称が
ボク。修行という口実で色々と荒れた優男に躾される、死んだ魚の
ような目というのか、ジト目と言うのか、契約者特有のあの目は
一部需要を満たす気がする。
能力を使う際はよくある美少女物の変身シーン状態になり、その際
体内から旧ソ連製の異形の対戦車ライフルが出てくる。
この「小さい少女に対戦車ライフルを扱わせる」という無茶設定を、
収納や持ち運びの点、何より「使う理由」を契約者の能力という事
で辻褄あわせた事がこの作品の一番のポイントだろう。
とは言うものの、もう完全にそういう路線なのかというとそうでも
無く、メインはストーリー。キャラ押しにならないようにバランス
は取れている気はする。話の本筋自体は前作同様クソ真面目、ただ
見た後記憶に残る場面が少なく、前作が「良い作品だった」という
のがこの作品を見たことでよく分かった。
少女が能力に目覚めた直後、人に向けて次々ぶっ放した時がバトル
における最大の見せ場であとはグダグダ。全体として、薄味の様々
な種類の料理が次々に出て来きて、どれも不味くは無いが、全部食
べてもお腹は満たされず、何食べたかすぐ忘れるよーな作品。