ふりーだむ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
本当の夏目友人帳には。。。
妖怪の見える少年・夏目とその友人たち、ニャンコ先生と妖怪仲間たちとの妖(アヤカシ)をめぐる物語の第4期。
4期ともあり安定した作品でした。今期は夏目や登場人物の過去を描いたお話が多かったですね。それはそれで良かったし、楽しめました。
夏目と同じ妖怪が見え、そのせいで人との関わりを避け、妖怪たちと勝負し、名前を奪い、「友人帳」にまとめた祖母レイコ。その友人帳を見つけ、ニャンコ先生と出会い、名を奪われた妖怪に名を返していく夏目。幼くして両親を亡くし、「見える」ことで、その素行からいじめられ、親戚中をたらい回しにされ、人と関わることを避けていた日々。妖怪たちとの関わりの中、藤原夫妻や妖怪を感じることができる田沼や、妖怪の知識のある多軌、祓い屋の名取との関わることで、クラスメートや過去の友人など「人」と関わる「喜び」を感じるようになる。妖怪にも同じように接し、助け、関わっていく。夏目を信頼する妖怪も多くなり、人と妖怪の間に立つ夏目の周りはいつも騒々しい。そこに夏目は幸せを感じているようですね。
4話「代答」5話「過ぎし日の君に」、そして11話「一枚の写真」12話「記憶の扉」13話「遠き家路」がよかったですね。
人間の女性の「想い」のために手紙の再生を願う妖怪。かつて夏目に関わりを持った元クラスメートの話、そして、最後の3話は父と暮らした家に思いを馳せる夏目の物語。この3つのエピソードが印象に残っています。特にラストの藤原夫妻との写真撮影のシーンはよかったですね。幸せそうな夏目の顔が印象的でした。
まだ続きがありそうで楽しみですね。5期、楽しみに待ってます。
藤原夫妻や、クラスメートや友人たち、そしてニャンコ先生やヒノエや三篠などの妖怪たちに囲まれ、幸せを感じている夏目。
友人帳の名前をすべて返し終わった時、妖怪のおかげで心を開いた夏目の「心の友人帳」には、人間・妖怪を含めどれだけの名前が刻まれるのでしょうか。その時夏目はどんな顔をするのでしょうか。幸せに満ちた素敵な笑顔になっていているのでしょうね。
それが「見える」ことで寂しさを背負ったレイコさんの「願い」だったのかもしれないですね。
美しい画と優しいストーリーで、毎回心を和ませてくれる「夏目友人帳」。その第4期楽しませていただきました。5期製作に期待しつつ、夏目とニャンコ先生達との再会を心より楽しみにしています。