ほるん吹き さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
楓のカメラは幸せを映し出す鏡のよう、なので
父の不幸というつらい出来事から、父との思い出ごと心の奥底にしまいこんでいた楓(ふう)。
年月がたちすっかり立ち直っていた事に気付いた楓は、父の使っていたカメラを手に父が好きだった竹原の街で過ごすことで、一緒にしまいこんでいた楽しい思い出や美しい思い出を少しずつ蘇えらせていく。
そんな経験を教訓にしてか、楓のカメラは無意識のうちに日常のふとした幸せな瞬間を次々捉えて、その美しい思い出を忘れないよう写真という形で記録していっているようにも見えました。単に純粋な心の持ち主の楓だからこそ、その瞬間を敏感に感じ取って写真に残せていけているのかもしれませんが。
たまゆらは、ささやかな幸せな光景を凄く丁寧に、優しい雰囲気で演出しているので、何だか癒され感動させられてしまいました。