無毒蠍 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
シティーハンターが対峙するのは赤い死神と呼ばれた男…愛と宿命のマグナム!
大人気TVアニメ、シティーハンターの劇場版第一弾になります。
ニーナという女性に父親探しを依頼されたことを発端に事件に巻き込まれていくいつもの面々!
とりあえず久々に観たけど相変わらずリョウちゃんがカッコいいね!
冴羽リョウは男が憧れる男というか願望、理想の境地ですよ。
男としては普段ちゃらんぽらんでも決めるとこはビシッと決める!
それが理想なんだけど基本常にちゃらんぽらんになっちゃうよねw
ニーナは国際的に有名なピアニストで可憐な美少女。
もちろんリョウちゃんも、もっこりがとまりません!
最初のころはこの人に任せて大丈夫かなぁ、と不安だったニーナですが、
そこはシティーハンターお決まりのギャップでイメージを変えていきます。
銃を手にしたリョウを目にしたときのニーナねw
「この人だれ…いつもの冴羽さんと違う…」
何それカッコよすぎるw
リョウって普段はもっこりとか言ってるくせに
いざ本気で惚れられるとどうしていいかわからなくなっちゃうんですよね。
ニーナの場合も同様で最終的にはニーナがリョウと香の絆の強さを目の当たりにし身を引いてました。
リョウ以外にも海坊主だって活躍しますよ。
終盤で敵の本拠地に殴りこみをかけるのですが
リョウと海坊主のたった二人だけで組織を壊滅させてしまいました。
海坊主の戦い方は相変わらず雑w
これぞ戦争屋という感じの戦い方でもうめちゃくちゃですよ。
敵の赤い死神と呼ばれるヘルゼンもかなりの凄腕で
単純な技量でいえばリョウと互角だったかもしれません。
しかも悪人ではなくそれなりの道徳を重んじるタイプだったのがまたカッコよかったですな。
最後は彼とリョウの一騎討ちになるものの
それまでは共闘シーンのほうが多かった気がする。
なので敵というよりライバル的ポジションだったかも。
実はというほどのことでもありませんがヘルゼンがニーナのお父さんなんですよ。
展開的にそれ以外ないだろうなという感じではありました。
今回の肝になるのはどうしてヘルゼンがニーナの母であるソフィアを捨てて去ってしまったのか、
というところにあります。
そもそもヘルゼンは本当にソフィアを捨てたのだろうか?
行動で言えば捨てたことになるんですが気持ちで言えば捨ててなどいませんでした。
愛してるからこそ去らねばならないときだってあるんですよね、
特にヘルゼンなんて生殺与奪が当たり前の世界…
そんな世界に愛する女性を巻き込みたくないというのは当然の感情だと思います。
しかしヘルゼンと対極にいるのが冴羽リョウだったりします、
愛するもの、と表現するにはいささか時期尚早かもしれませんが
少なくとも好意的に思っているであろうパートナーの槇村香を彼は身近においています。
ヘルゼンと同じく硝煙にまみれた世界にいる冴羽リョウ…
大切な人を遠ざけたヘルゼンと身近にいさせる冴羽リョウはどちらが正しかったのでしょうか…
リョウとヘルゼンの一騎討ちはヘルゼンから申し込んだもので、
ソフィアの元を去った自分の選択は正しかったのか…
それをリョウとの戦いの中で見つけようとしてたみたいです。
ほぼ同時に発射された銃弾はお互いの心臓をとらえますが
リョウはニーナから母の形見であるロケットを預かり懐に入れてたので助かりました。
皮肉なものですよね娘が預けたソフィアの形見が父親のヘルゼンではなくリョウを救うんですから。
ヘルゼンはリョウの銃弾が心臓に命中し死亡したかと思われました。
しかしリョウはあらかじめ火薬の量を少なくしており心臓手前で銃弾がとまるように計算してたんですよ。
これは手加減したとかじゃないんです、
下手に手加減するとまわりにバレるからこういった方法を選んだんですな。
ED直前までニーナもリョウとの戦いでヘルゼンが死んだものと思っていました。
しかしニーナは本当に優しい娘で母の形見が冴羽さんだけでも守ってくれて嬉しいと…
リョウの狙いはヘルゼンを死亡させ情報部から解放することにあったみたいですね、
リョウの活躍で情報部としてのヘルゼンは死にました。
これからは父親としてのヘルゼンに乞うご期待です!
シティーハンター劇場版&TVスペシャルをもっと多くの人に観てもらいたいですが
残念なことにDVD版はクソ高いBOXを購入しないと観れないんですよ。
TVシリーズは単巻リリースもされていますが、
なぜか劇場版&TVスペシャルだけは未発売なんです。
ファンの中には劇場版&TVスペシャルのほうが観たいという人もいると思うんですけどね。
ぜひ機会があったら発売してあげてほしいです。
シティーハンターの監督って初期の劇場版名探偵コナンを担当していた
こだま兼嗣監督だったんですね、やはりこだま監督の作品は安定しています。
【A80点】