ともか さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
この恋と夢には、それだけの価値がある。
主人公の妹「麻衣」と、キャベツ(笑)見たさで観てみましたが…
個人的にこれは真面目に当たり作品でした。
原作(ギャルゲー)は未プレイですが、
知らない人でも充分楽しめる内容だと思います。
月の政府と、地球の政府の争いをおさめる事、
月の国王フィーナと、地球の平民 朝霧達哉(主人公)の恋愛、
大まかにこの2点がこの作品の物語だと思います。
設定には無理がありますが、原作がギャルゲーなので目をつぶります。
1クール作品としては秀逸な物語でした!
キャラも喜怒哀楽の感情がバランスよく入っており、
感情移入することもできて、
笑ったり、考えたり、悲しんだり、そして最終回は感動しました。
ヒロインをフィーナ1人に絞って、周りは全員サポート役に回ることによって
詰め込みにならずに済んだのが功を奏していると思います。
原作でフィーナ以外のファンだった方はどう思われているかが謎ですが、
他のキャラもBAD ENDになったわけではありませんし、
アニメとしてはこれで良かったと私は考えます。
8話での台詞がとても印象的で思わず聞き入ってしまいました。
{netabare}フィーナ:どれだけ見苦しくても、私たちは諦めないわ
達哉:この恋と夢には、それだけの価値があるから。
フィーナ:私たちの幸せを見守ってくれる人々に、
それ以上の幸せを返すためにも。
達哉:まっすぐ、一緒に歩いていきます。{/netabare}
みんなからの評価はずいぶん低めのようですが、
個人的には「もっと評価されるべき」と感じました。
作画も噂に聞いていたほど悪くなく、むしろ
5~6年前の作品とは思えないくらい上出来に見えました。
音楽は雰囲気が出ていますが、優雅さを重視するあまり
OP曲、ED曲ともにインパクトには欠けていました。
ギャグは同じネタの繰り返しも多々ありましたが、
バリエーションが豊富で見ていて楽しく、物語も続きが気になり、
個人的に見始めたら止まらなくなる作品でした。
【追記】
ヒドい作画のキャベツは元のアニメだけで、
DVDではある程度修正されているようです。
私が観たのはDVD版のほうでした。