どうまん さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
不透明な人たち
●率直な感想
原作未読。
キャラが立っていて、その内面は不透明。
まさにテンプレなラノベキャラが織りなすドタバタ喜劇といったところ。
存在だけが触れられていて内情不詳なカテゴリ(宇宙人やら超能力者のグループやら)が、かえって不思議な、日常の中の非日常を描くのに成功している。
●キャラクターの内面
一方で長門とキョンの関係など、キャラクターの内面に一歩踏み込んだ話が目立つ。
これが結構不気味で、動機も真意も方向性もよく分からない。
そもそも正体というか内面が不透明なものだから、何を考えているのかさっぱり分からず、深みを与えるどころかむしろ表面的な薄いやり取りにしか見えない。
黍団子無しの桃太郎を見ているようで、「誰がどうして何のために」という構造が体をなしておらず、それでいて話自体は何ら疑問も無く進むものだから気味が悪い。
動機付けがもう少ししっかりしていれば、もっと良かったのではないだろうか。
●音楽
有名なOPED、そしてライブ。
とても軽快で、キャッチーで、いい音楽である。
○こんな人向け
・頭を空っぽにして見たい
・のんびり系が好き