アジュール さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
けっきょく花の名前はわからないけど
11話だけという短い物語だけあって、スピード感のある作品です。
ひと夏の物語といった感じで、とあるできごとがきっかけで集まる、幼なじみ同士の物語を描いています。
その「とあるできごと」を解決するため物語は進んでいきます。
世界観は、どこか懐かしさを感じさせてくれる、とっても素朴なものとなっています。シンプルだからこそ、ストレートに伝わってくるものがある作品でした。
ただ、物語の軸となる設定が、現実的なものではないので、リアリティーをもとめるひとには向いてないかもしれません。
その辺は、あくまでフィクションだと割り切って観れるひとには、ぜひおすすめします。
あと、けっこう泣けます。じぶんが涙もろいだけかもしれないけど、アニメでこんなに泣いたのは久しぶりでした。
ストーリーやキャラ設定などに随所、他の作品を思い起こさせる要素がありますが、それはどのアニメも一緒かと、似たようになってしまうのはしかたないことなのかもしれません。
音楽もベタですが、世界観とマッチしていて、盛り上げてくれています。ストーリーあってこそだけど、音楽のちからってすごいなとおもってしまった。
この作品、できることなら後半はいっきに観てしまったほうがいいです。主人公がベタだとか、キャラ設定がどうとか関係ありません。たとえフィクションでも、いいものはいいんだなと感じました。もちろん多少の演出はしていますが、純粋に見れば、とくに気に触るよう小細工は無いと思います。たぶん監督のこだわりがあったてのことか、丁寧に描いているほうだと思います。
あら探しはやめて、素直になってみたほうが良いですね。
友だちは大事にしたいと思える作品のひとつです。