ぱるうらら さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
少女漫画のレベルの高さを思い知らされた…。
『フルーツバスケット』は漫画原作、2クール(全26話)のファンタジー&学園ラブコメアニメです。
この物語は、主人公の女子高生“本田 透”が、とある秘密を持った一族と接触し、一般人には決して知られてはならない秘密を知ってしまった事がきっかけで彼らと関わりを持つようになる所から始まります。
最初は、“ほのぼの”とした学園ラブコメディが展開されてゆくのだろうと思われましたが一転、テンポのよい面白い会話や体を張ったギャグが豊富で、AパートからBパートへ移る際の扉絵?をギャグとして上手く使ったり、人の話を途中でフェードアウトさせる等の演出もとても上手でした。さらに、ギャグからシリアスな展開への移行の仕方が結構急なのですが、その入り込み方に全く違和感を全く感じさせず、そして、そのシリアスから繫がるストーリーも本当に感動的なモノばかりで、私は全話をほぼ一気に視聴した割に毎話心を温められました。強調すべき点はそれら一連の流れ(内容)が1話完結型で作られていることです。ギャグ要素は殆んど入っていませんが『夏目友人帳』も同じ様な構成でしたね。(フルバの方が古いですが...。)
また、シリアスなムードや感動的ムードをより一層強めたのは音楽でしょう。特に感動的なシーンではOPのイントロを流して完璧にそのムードを作り出していました。そもそもOP曲「For フルーツバスケット」が他のアニメのOP曲とは異質で『アニメのOPっぽくない曲』として作られたいるそうです。私もこの曲を最初に聞いた時は「ちょっと変わった曲だな」と思っていましたが、本編を観ていく内にこの曲の良さが段々と伝わり、各話の終わりの方で流れているのを意識し始めてから感動的な曲として聞こえててくるようになりました。つまり、音楽は心情を強める要。
アニメ版『フルーツバスケット』について私が驚いた事は、感動的なエピソードが沢山あって良い感じに纏め上げた割りには、この内容がまだ全23巻ある原作の内の8巻までの内容だと言う事です。(6~8巻までの内容は一部省略されていますが)
アニメのクライマックスもアニメオリジナルのお話と言う事でちょっと驚き。それまでのシリアスとは段違いの内容で素晴らしいものでした。 しかし、アニメとは違うその後の展開も是非読んでみたいので、早速原作を購入してきます♪
最後に・・・。
私にとってのおススメ出来るアニメです。皆さんも是非このアニメを御視聴なさってみて下さい。