安芸音 秋 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ヨクモデェース!
ゲームは復讐メインですが、こっちは友情テーマ
ガンアクションものかと思いきや任侠もの
しかもどこかジャパニーズマフィアな匂いがする、和洋折衷やっさん系物語
ゲームよりも設定掘り下げてくれてるおかげで、よりのめりこめる様になってます・・・ってか二人の過去をキチンとやってくれたのは嬉しかったですね
隠れた名作扱いですが、隠れきってない笑
なんかこう、名作オーラ滲み出てて触れた瞬間にダイヴできる感じ
☆物語
親友と馬鹿みたいにデカい裏組織に入って上を目指す→裏切られむっころされる→想い人の娘きっかけで復活、組織壊滅に乗り出す→友情
とにかく過去パートが長いです
2話~17話までがっつり過去パート
ゲームからの人はグレイヴが終始撃ちまくる系を想像していたのでは?と思います
けど、この作品を名作たらしめたのはこのやたらとロングな過去パートのおかげかと
これこれこういう感じでこうなってあの1話なんすよー、と丁寧に描写されてる分、組織との因縁や二人の友情がより濃密になりました
個人的に「守る」はキーワード
守るっちゅーのは裏切らないことだと終始発言されるわけですが、実際守る為にはある程度の取捨選択が必要だと思います
実際作品の中でも「組織」と「大事な人」を天秤にかける描写が多々あって・・・どっちかを選ぶとどっちかを「裏切って」しまうという、なんていうか相容れない悲惨な関係性だと感じたのです
グレイヴが組織を裏切ったというのは、ある意味で正確で、それは最終回のセリフからも伺い知れます
何を守るか、何を裏切るのかってのは残酷な問題だなぁ
結局全てを捨ててハリーを選び、直向に戦った彼の人生には感銘を受けました
でも真似はしたくない笑
ってか無理だよすげぇよそこに痺れるけど憧れないよ
そうして感慨深い最終回
人生=ドラマと改めて感じるいい最終回でした
グレイヴのセリフ、一つ一つがズシズシきます
無口な奴ってたまに口開くとすげーのな
原作ぜんっぜん喋らないくせに
ムチャシヤガッテ・・・涙
☆キャラ
↑でたまにって書きましたが、けっこう喋る関
組織の幹部時代に至っては昔が嘘の様におしゃべりします
1話目の段階で、敵にビシバシやられて「ぐおっ!」「ぬうんっ!?」とかやってた時点で、「???」ではありましたが笑
幹部が自分からしゃしゃって自爆していく様はさすがのゲーム原作です
アニメだけの方からしたら、もっと部下使いまくれよなんでわざわざ上役出張ってんだよってなっても仕方ない
原作よりバラッドさんがボブ想いに感じました
声優変わったけど印象までは変わらないキャラの濃さ
ってか若かりし日の綺麗なヨクモデウスとピザに爆笑
個人的には文治さんが大好きでした
ひゃはぁっ!系の舎弟も趣き深くていいんですが笑、この手のガチ任侠舎弟はたまんないですね
結局一番グレイヴを理解していたのは彼なんじゃないですかね?
体弄ってまでグレイヴと相対する最後の戦いは感動もの
アニメオリジナルキャラクターもいい味出してました
サブキャラの描写がきちんとしているので、安心して視聴できました
でもメインキャラほぼ全滅エンドなんだぜ
救いがないといえばないんだぜ
けどミカのラストのセリフから、ODあるのかと思ったんだぜ
けど、そんなことはなかったぜ
兎にも角にも内藤さんらしい世界観とマッドハウスの真骨頂といったアニメ
でもあのゲームから、こんなアニメになるなんて誰が予想したよ笑
後半の急展開だとか、過去パートとのテンションの差とか、まぁ・・・気にしちゃ駄目なの
お前を撃つなんて…できないよ
この一言に尽きます
このセリフの為に2クール見る価値があります