こたろう さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
どうする?織部やすな
まんがタイムきらら系の4コマ漫画原作。一言で表わすなら「ドツき漫才」をやっている作品です。
おバカでクソやかましい主人公があらゆるものをネタにボケ倒して、相方が強烈な突っ込みを躊躇なく肉体的に叩き込む。そういうのを繰り返しています。
金のかかってなさそうなショボイ雰囲気。
のっぺりーっとしたテンポ。
漂うヘンな空気。
ありゃりゃ、やっちまったなぁー。と、最初は見ていて思ったものです。
・・・・が、なにコレ?
段々とハマってきます。数話見たら完全にクセになりましたw
そもそも「ショボイ雰囲気」と書きましたが、よくみると手を抜いているとかそんな事は全然ありません。
むしろ手の込んだ、こだわりの世界の作り方。
登場人物3人(たまに+1名)の立ち回りだけでネタをまわす作風なので、余計なものを目立たせていないのはイイかんじです。
場面や時系列の切り替え時に入るキャッチ画面が、すっごいイイ味。
「ぷりーず、きるみー、べいべー」
「ほうかご」
「つぎのひ」
こんな他愛もないことを言うだけなのですが、これがバカみたいに多彩。
個性派の声優さん(新井里美、チョー)に担当させているのもセンスが光ります。
そして、やっぱり主人公が抜群にいいボケ役。
ツッコミ名人ならぬ「ツッこまれ名人」です。
殴られたときの悶絶具合、殺られそうな危機を感じたときの土下座っぷり。踏まれても蹴られても凝りもせず、つっかかっていくウザいお調子者。
このキャラを絶妙に演じている声優の赤﨑千夏さん、お見事でした。
(Wikiで調べてもアニメの主要キャラやったのは初めてっぽいですね)
ほんと、いい味だしてるなぁ。
ともかく、少数精鋭なギャグアニメでした。
シンプルで滑稽な4コマを、ある意味的確にアニメにした珍味な快作です。
よく噛んで味わってくださいませ。