Etzali さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
心優しい青年が王子様になるまでの軌跡
(1週目)
{netabare}序盤はとにかく面白くて引き込まれたがそこから終盤は序盤ほどのワクワク感はなかったので少し残念。
劇場版で完結ということなので期待です。
声優も滝沢役の木村良平さんや早見沙織さんなど有名な声優さんばかりで良かった!{/netabare}
(2013.6/26 2週目)
制作年は2009年ですが、物語上では2011年の設定(9.11テロから10年後)となっています。
閉塞感から脱する・現状を変える為に{netabare}11人のセレソンが100億円を用い、自分の正義に従って日本を変えていく。{/netabare}と言ったストーリーだと感じました。
何かを変えるって難しい事だと思います。自分自身であれば意思の強さなどで何とかなりますが、コトが大きすぎると1人の力では解決できない事柄もある。
例えば、作中のNo.5は{netabare}医師として患者を救う事に限界を感じていた。しかし、医師として患者のケアだけでなくその家族のケアも行おうと考えた結果、100億使って病院の近くを患者雇用のための施設・住宅を建てる事で解決した。
聞こえは良いが、あくまでこれもNo.5個人の理想を現実にしただけで日本を救ったとは言えない。{/netabare}
けど、滝沢は大きな事柄を目の前にしても「全部、俺が背負い込んでやるから。」と言えるのは滝沢の勇ましく優しい人間性の表れではないかと。
また、滝沢(母)が「大丈夫、お金さえあれば大人も子供も同じだから。」と言ったのは悲しい現実ですよね。
でも通貨を通貨として使えるのは国が世界に認められている(信用を得ている)証拠です。
攻撃によって急進的に国を造り変えるか、20年・30年かけて漸進的に国を滅ぼすか?
滝沢が取った選択は、どちらかというと急進的な方法で国を救ったのでしょう。
TV版のみでは、残りのセレソンの動機や今後が分からないですが個人的には楽しめました。