Etzali さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
若者よ若いうちに楽しめ
社会福祉公社は表向きは障害者支援の政府機関だが、その実態は障害などを持つ少女に義体化と条件付け(洗脳)を施し銃と戦闘の技術を叩き込み主に汚れ仕事を引き受ける公益法人である。
そのような状況におかれた彼女たちはどのように生きるのか?
タイトルはクラエスが言ったある種の皮肉に満ちた一言で、彼女たちは義体化前は「自由」を手に入れることができず義体化後に「自由」を手に入れたわけだが、その「自由」は公社によって作られた仮初めの物でしかない。 そのクラエスも担当官の死後は公社のより良い義体開発の為の実験に使われてしまう。
本当にこんな組織が存在したら大問題だが・・・
そんな、自由を謳歌できなかった彼女たちがこのような状態でも「普通」の女の子らしい一面を見せる(特にヘンリエッタ)シーンは何かと感慨深い思いになりましたね。
また、ラストで流星を見ながらベートーヴェンの第九(歓喜の歌)を唄うシーンが個人的には意味深でした。
名作というより問題作だと思います。もちろん、良い意味でです!