maruo さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態：観終わった
ひと味違った日常アニメ Ｓ
原作未読
子供のいない私にとっては、子育てという重いテーマを扱っているこのアニメについて語る資格がないように思えます。
しかし、この作品が強く印象に残ったのは確かですし、数少ないお気に入りとなった作品なので、自分なりににレビューというか感想を述べてみたいと思います。
この作品は、３０歳独身の大吉が６歳の少女りんを引き取る第１話が衝撃の展開で、それ以降は大吉の子育てやりんの成長に伴うイベントなどの日常を主に描いています。
３０歳独身男がいきなり６歳女の子を引き取るのだから、単なる日常で済むはずはありません。
よくいう日常系とはひと味違ったストーリーが展開されていきます。
大吉はいつも奮闘して大変そうですが、りんはよい子の手本のように描かれています。
２人は共同で１つの家庭を作り上げるように努力しているように見えます。
でも、りんも子供です。
情緒が安定しない時もあるだろうし、我が儘を思いっきり言いたくなるときもあるだろうと思います。
しかし、物語ではその辺りのことは敢えて描かれていないように思えます。
視聴者にはこうした様々な事も当然織り込んだ上で視聴することが必要なんだなと思うのです。
物語は、りんの友達コウキ、コウキのママの助けなどもあり、一つの出来事が過ぎる度に大吉とりんが一つの家族として成長をしていきます。
大吉がりんを育て、りんが大吉を育て、それぞれが成長していくのです。
理想的といえば余りにも理想的ですが、ついついほっこりとしてしまう、そんな作品と言えるでしょう。
原作ではりんが高校生になってからを描く第２部が終了しているようですが、こちらのアニメ化を望むかは正直微妙なところですね。
きれいに終わったままが良いような気もしますし、かといって続きも気になりますし。
