ともか さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 2.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
【『超』・酷評!】 表現方法に大きな問題あり×
原作は同人ゲーム、コミック化もされていて、
コミック版の本編(番外編以外)はすべて既読。
一言で言ってしまうと、
コミック版の内容をほぼ丸ごとアニメ化してるだけでした。
なので、当時「ひぐらし」シリーズに夢中になっていた方からすると
とても楽しめたのではないかと思います。
私は「そんなシーンあったなぁ」と思いながらなんとか完走しましたが、
正直言って部活などの楽しいシーンよりも、
暴力的なシーンや豹変したキャラの凄い形相の印象が強く、
心臓に悪い演出があったりで、後を引く感じの怖さでした。
すでに他のみんなが言っているように、非常にグロいです。
私はコミック版既読で「ひぐらし」に対しては耐性が付いていたので
なんとか完走できましたが、苦手な方はやめておくほうが無難だと思います。
以下、ファンの方は読まないでください。
伏せることにします。
{netabare}更に言ってしまうと、
仮にいくら物語が良かったとしても、
その表現方法に問題があれば、それは「良作」とはいえない。
執拗なまでの暴力シーン等があり、
表現がいくら何でも過剰である。
自分がグロ苦手だから、とかそういう次元ではない。
某県の条例で有害作品扱いにされたのも頷けます。
コミックと違って「動く映像」と「音声」があるのだから、
その分だけ表現をソフトに変えるべきであると思う。
それとも、放送可能の限界に挑戦していたのだろうか?
次の「編」への移り方も上手くない。
前の編で一旦物語が終わった後、
死んだはずの人物も何事も無かったかのように復活していて、
ただ新規に次の編がスタートするだけ。
コミック版には筆者からの「出題編」である旨の説明が、
巻頭やあとがきに付いていましたが、
アニメ版では全くの説明不足で
「出題編である」という意図が伝わってきませんでした…
このアニメ版が初めてという方にとっては、
何がしたい/言いたいのか分からない印象を与えかねない気がします。
私の場合、もしこのアニメ版が初めてだったとしたら、
おそらく途中で切っていたと思います。
同じ「時」を繰り返している真相をほのめかすような内容が、
第25話で初めて語られますが、
いくら何でも遅すぎはしないだろうか?
あと、主人公はいちおう前原圭一だけれど、
編ごとに別のキャラの目線で描かれています。
作画はコミック版とよく似ていると思います。
また、キャラの個性も悪くはない思います。
音楽は作中のバックミュージック等は少なく、
OP曲とED曲の雰囲気は作品と合っていると思いますが
後を引く気味の悪さで観終わった後も気分は良くありませんでした。
しかも2クールでOP・ED各1曲だけでは物足りないです。
(2006年頃はそういうものだったのかな?)
{/netabare}
にしても、コミックを全巻読んだ後で、まさか
これほどの酷評をすることになってしまうとは夢にも思いませんでした。
視聴前は期待していただけに、本当に残念でなりません。
1~4話…鬼隠し編
5~8話…綿流し編
9~13話…祟殺し編
14・15話…暇潰し編
16~21話…目明し編
22~26話…罪滅し編