STONE さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態：観終わった
色々な部分がインフレ
原作は未読。
おっぱい、パンツ、下着を見せることにかなり力を注いでいる印象で、ある意味
潔い(笑)。
特に多いのがパンツで、コミカルシーンだろうと、シリアスシーンだろうと、バトル
シーンだろうとお構いなし。ちょっと多すぎ。
しかし、こういうものの楽しさはシチュエーションが伴ってのものという思いが強く、
むしろシリアスシーンやバトルシーンでは、シーンの雰囲気を損ねている感じ。
一応、エロコメ路線を狙ってのことなのだろうが、他のエロコメによくあるセックスや
性器を連想させるようなネタが少なく、更に絵柄がカラッとした感じであったことも
あって、あまりエロさを感じさせず、むしろ健康的な印象があった。
序盤から女の子がいっぱい出てくるが、その後活躍するのはタケルと同居することになる
春恋、イナホ、コダマが中心になったため、出しただけみたいなキャラが結構多かった。
中盤よりVENUS登場で、更に女の子追加。これがマケンキと対立する存在であったら、
両者のキャラの多くを生かせたような気がするが、割と早い段階でお友達になっちゃった。
「仲良きことは美しきかな」ではあるが、結果として数が増えた分、ますます一人一人の
キャラの存在感が薄まってしまったような。
女の子がいっぱいいると華やかにはなるけど、1クールでこれだけのキャラを出して
しまうと、やはり全員のキャラの掘り下げは難しい。
原作に合わせてこうなってしまったのだろうと思うけど、なんか勿体ない・・・。
主人公であるタケルを軸として作品を見ると、対人関係的にはタケルとそれを巡る女の子
達のいわゆるハーレムものであるが、タケル個人に着目すると一人の少年が強くなろうと
する成長譚になっている。
最終話においてタケルの暗い過去が明かされるが、これはもっと早い段階で出しても
良かったのでは？ この過去を知ることによって、現在のタケルの志向や行動理念に
説得力が増したはず。最後まで取っておいたからと言って、別にアッと驚くようなどんでん
返し的ネタでもなかったし。
でも、よくよく考えるとタケルって天日学園がどんな学校なのか知らずにやって
きたんだっけ？
ということは、別の学校に行っていたら、暗い過去は封印して、普通のお気楽高校
ライフを過ごしていたのかな。
