Xmint さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
あまりにも独特な雰囲気のアニメ
この偽物語は半分ほど主人公とヒロイン達のくだらない会話で構成されています。
しかしこのくだらない会話の中にあるギャグや掛け合いにとても引き込まれてしまいました。合わない人には全く持ってつまらないでしょう。ギャグが強く出ていた分、化と比べてミステリー的な要素は減っていたと思われます。
化よりも劣るという意見を良く見ますがそりゃ4話少ないんだからしょうがないと思います。むしろ11話でこのクオリティを褒めるべきだと。
曲は火憐と月火によくあっていた曲だと思いました。良曲です。
キャラは暦の変態さがあきらかに化よりもパワーUPしていました。まよいへの絡みや歯磨きに妹のおっぱい触ったりと・・・
2人の妹、火憐と月火は言葉こそ乱暴だけど、心から兄である暦を信頼していることがとても伝わってきて良かったです。兄弟愛はすばらしい。
各ヒロインたちは登場数が少ないキャラもいたけど、髪型が変わっていたのがとても良かったですね。もちろん暦との会話劇も最高ですが。
さて、ストーリーですが偽物語なだけあって「偽者」という言葉が良く出てきましたし、そこに焦点を当てて物語が進んでいっていたと思います。偽者の正義、偽者に価値はない、偽者と本物は同価値、本物になろうとする意思があるだけ偽者のほうが本物だ・・・しかし阿良々木君の答えは「偽者であることが悪だというなら、その悪は僕が背負います。偽ることが悪いことなら、僕は悪い奴でいいんです。」 家族を思う優しさに心を打たれました。本当にこの物語シリーズは名言が多すぎて困ります。そのぶん迷言も多いですが(笑)
偽者とは?本物とは?正義とは?善悪とは?家族とは?いろいろなことを考えさせられるアニメでした。