ツキ さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
タイトルなし
一話視聴の時点で名作の予感がビンビン伝わってきました。
60年代の古い舞台設定や心地いいジャズの音楽もさることながら、何と言っても方言が非常にいい味を出しています。
標準語圏に住む自分が聞いても明らか方言おかしいだろって思う演技もある中、本作の声優陣はホントに自然な演技を見せてくれます
実際現地の方がこの演技を見たらどう思うんだろう?と気になったんで、九州出身の母に半ば強引に見せてみました
結果として母もこの作品にハマり(笑)演技についてもかなり完璧に近いとのことでした
ただ九州って場所によって方言も違うみたいなんでハッキリとしたことは言えないみたいでしたが、方言指導が入ってるところをみると本作がいかにこの雰囲気を大事にしているかが分かりますね
実際にきっとこれが標準語だったら作品の魅力も半減してるだろうとすごく思いました
ここまで完全に方言レビューになってしまいましたが、中身も素晴らしい出来です
昭和な雰囲気であったり田舎が舞台設定の作品は基本的に好きなのですが、最近はそういった作品も多いので視聴前からハードルは少し上げてました。昭和ウリの作品が次々ヒットしてるんで懐古主義をくすぐるのはちょっとズルいって思うようになってたんです。
ところがどっこい本作はそこをウリにしてるって印象を全く受けませんでした。
もちろん魅力を引き出してる重要な要素ではありますが、メインはあくまでジャズと登場人物の人間関係。そこがブレないですよね。
また、物語のメインはこの2つですがどっちかに寄りすぎるということもなく非常に良いバランスをとっています
登場人物に関しても最近では何かとハッキリしないと感じる主人公が多いですが、ウダウダせずはっきりとした言動の薫にも好感が持てましたし、安易に「ありがとう」とか「ごめん」と言わない2人の関係もまさに親友って感じで見てて微笑ましいですね
あとりっちゃんかわええ!方言喋る女の子の可愛さは反則ですw
たまにでもこういったクリーンヒットをたたき出してくれる作品があるからアニメは止められませんね♪