あいすまん.第一形態 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:今観てる
ノイタミナ神話。
今期のアニメで群を抜いている印象です。
舞台は1960年代、長崎のある高校。薫、千太郎の2人は出会い、ジャズを通じ友情を深めていきます。
戦後まもなく未だ海外の文化が異色の物として見られていた時代。お坊ちゃんのピアノと暴れん坊のドラム、彼らのジャズは何処か閉鎖的な雰囲気のある街にどのように響くのでしょう。
初見のOPでもう心の根から鷲掴みにされたような気分でした。音楽:菅野よう子さん、OP:YUKIさん。甘い曲調と爽快なドラムのリズムが印象的です。作中で扱われる曲も何処かで聞いたことのある有名なものばかりで、すごく聞きやすい。
ジャズが題材といっても難しい技術の事には触れず、恋愛要素を軸に成長の過程を描いているので目を離す暇がありません。「好きに叩いていれば、立派なジャズだ」。これは千太郎の兄貴分淳一の言葉でしたが人と触れ合うこと、失敗することを恐れる薫にそれが出来るようになるのはいつのことでしょうか。
見所は第7話でしょう。今まで続いた鬱な展開を吹き飛ばしてくれるような回でした。鍵盤を叩く薫の表情は今までで一番輝いていましたね。すごくベタな構成で正統な演出のはずなのに、これはまずいですよ。ノイタミナ神話はまだ続きそうですね。
街並みも簡素で暗いながらも何処か情緒を思わせる雰囲気で、何故か古びた洋食屋でオムライスを食べたくなりました。
声優については木村良平さんと細谷佳正さんという若手男性声優の注目株2人がやはり印象的です。特に木村さんは最近毎クール主役をしているイメージがありますね。
久々に万人に薦められるアニメを見れたと思っています。それと今さらですがアポロンってギリシャ神話の音楽の神様の名前なんですね。
追記 8話視聴後
{netabare}
前回の7話が1つ節目になっているのでこの回から新章です。
あまり女性キャラに思いいれは無かったのですが、今回初めて2人が可愛く見えました。 りっちゃんの「何ジロジロ見よるっちゃろ、いやらしかぁ」 死ぬかと思った。
この重い展開を解決する糸口が見つかるまでジャズはお預けですかね。失速しないか心配です。
{/netabare}