takumi@ さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
平城遷都1300年記念作品
『平城遷都1300年記念作品』として制作されたアニメ作品だが、
舞台になるのは、今よりもずっとずっと将来・・・
遷都2000年の祝祭に沸く、西暦2710年の奈良。
スーパーハイテクノロジーによって、さまざまなものが進化する中、
東大寺などの歴史的建造物は健在。
古いものと新しいものが見事に融合した街並みは、
なぜか日本というより、中国に見えてしまった。
主人公は、九州から修学旅行で訪れている平凡な高校生、シンイチ。
彼のリュックを盗んだ白い鹿を必死で追っているうちに
偶然出会った少女、トトとの短くて淡い恋を描く25分間のお話。
まるで千代紙の紙吹雪を舞い散らせたような色彩の中
展開される奇想天外な物語。
しかしながら、たった30分以内なのでどうしても説明不足。
短い時間の中で、説明もセリフも一切必要ないほど伝わってくる作品だって
たくさんあるのに、なぜこの作品ではそれがなかったのか・・
おそらく、シンイチとトトの想いが軽すぎたからなのかも。
それでも、緑豊かな奈良公園や、大仏様のある東大寺、
鹿の集まる丘の上からの景色などなど、よく知っている場所や建物が
たくさん登場するので、観光気分を味わえたのは良かった。
また、「柿本人麻呂歌集」より作られたという挿入歌も、
透明感があってとても良かった。
そしてラスト、「イーーーーッ!!」っと一斉に鳴いたシカ達が
仮面ライダーに登場するショッカーにしか見えなかったのは、内緒ですw
ちなみにEDの、シカのラインダンスも必見(笑)