ぱるうらら さんの感想・評価
4.0
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
コアなヲタクを数多く生み出した日常系アニメの代表格。
『らき☆すた』は漫画原作、2クール(全25話)の日常系(今や死語となった空気系)アニメです。
一般的に日常系アニメの発端(ジャンルの確立)とされる『けいおん』は日常系アニメの人気の固定に貢献しましたが、この『らき☆すた』はアニメにおける空気系(日常系)というジャンルを意識させることに成功した作品となり、また、主人公がヲタという設定や女子高生である主人公達のデフォルメされた表情故か今までと趣向が僅かに変わったヲタク達を新たに数多く生み出し惹き付け、もはやその名の知名度だけなら一般人にも知れ渡っているほどに為りました...。 いや、これはアニメが凄かったというより只単に熱狂的視聴者(ファン)が凄かっただけなのかも知れませんが。
そして人気が出たもう一つの要因はとしては、それ以前に放送された『フルメタル・パニック?ふもっふ』や『AIR』『Canon』そして『ハルヒ』等の人気作ばかりを生み出してきた制作会社である京アニが手掛けていた事もやはりあったのでしょう。特にハルヒにおいては時系列無視の地上波放送で京アニの話題性もより一層高まった事でしょう。そしてハルヒに継ぐ、リズミカルな踊りの要素を取り入れた独特なOP(ED)も中々良かったものです。(本編後のラッキーチャンネルは観ていて何だかイライラしてしまいましたが。)
後は、パロディネタの連続が魅力的であったのだと思います。しかし、パロディネタのせいでその元ネタを知っている人にしか楽しめない様な場面も多々ありましたが、それでも女子高生達が昼休みに話していそうな如何でも良さそうなのだが思わず納得してしまう様な会話の数々があった事でその点では一般人でも程々に楽しめる様にはなっていたとは思います。またギャグに関しても雰囲気で楽しめる所も中には...。
問題は序盤の方があまり面白くない点。2度目の視聴なら色んな角度から楽しむ事が出来ましたが、初見ではその世界観に慣れ親しむまで退屈した事でしょう。きっとこれが日常系アニメの宿命。