トラウーマン さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
確かに他の人の評価通りの作品。そして僕のトラウマ第4弾ノミネート作品。
自分もタイトルと絵柄に騙されて長らく食わず嫌いであった作品であったが、やはり多くの人の感想の真意を確かめるべく一気に見ることとなった。全12話なので一気視聴可能。(ちなみに自分は毎週首を長くして続きを待つのが大の苦手なタイプなので、ほとんどのアニメは終了後にまとめて1晩で見るのを主流としている。)
基本的な感想は他の方々の良筆にお任せするとして、自分は今回のトラウマポイントでも述べておこうとする。まず最大のトラウマ、というか怖ろしかったものはQB。初見からすでに、あの表情の全く変わらない物体が怖ろしくてならなかったが(当初から口すら動かないことに疑問を感じていた)回を追うごとにその恐怖はじわりじわりと増大していく。表現方法も味方であったころから「真の敵」のような演出に変わってゆく。そのさまが魔法少女たちの心象に落とされた不信感の増大とリンクするような演出は秀逸。視聴者に、嫌が応にも魔法少女たちがあの白い物体に抱きはじめる嫌悪感を共感させる。あの赤い目はもう二度と見たくない。
もうひとつのトラウマポイントは魔女の世界の表現方法。あれらの設定ひとつひとつには実に深い(ヲタクじみた、とも言う)伏線が貼られているのだが、それをすべて無視して純粋な目で見れば見るほど怖ろしさが増大する。あのような、子供の無邪気さ、残酷さ、純粋さを悪夢のように具現化された表現は僕にとってはなによりのトラウマだ。(それは僕のトラウマ作品第1弾のせいなのであるが…ちなみにその作品はあにこれβにはまだ登録されていないのでレビューできないのが実に悔やまれる。)たくさんの方々がレビューに素晴らしい作画、表現方法としてあれらを評価しているが、僕にとってはただひたすら恐怖を植え付けるだけのものであった。リアルな殺人現場や戦争シーンなんかよりもずっと眠れない絵であった。
観終わったのは夜中の3時。後味の悪さと、悪夢のような表現方法が多いので、寝る前にみるもんじゃなかったのは確か。これから見ようと思われる方々には、昼間に見るか、中和剤(なんか楽しいアニメをあとに見るとか)を用意しておくことをお勧めする。…すいません、自分相当チキンだな。