オパマ さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
理屈で考えてみようか。
●個人的目線
甘ったるい世界観にご都合主義のオンパレード。
萌えキャラ満載、主人公モテモテの典型的ハーレム。
現実の厳しさや社会風刺も存在しない、お子様ランチアニメ
「ねぎま」と似たような、どーでもいいアニメ。
●前向きに考察してみる。
性欲に忠実な内容。
複数の異性に言い寄られたいという欲求は個人差や性差も多少あるが、万人に共通する本能だろう。
その欲求や憧れを満たしている。
主人公は多少いたぶられるがちょいMプレイの範疇。
ヒロインのツンデレ前提の演出なので、観てる側は精神的に痛くない。
主人公が運命的にヒロインに出会い、運命的なチートな強さを発揮する。
人間の三大欲求のうちアニメで再現可能な二つを、素直に表現している。
性欲(各種女性キャラに囲まれ、もてまくる。)
生存欲(戦いに強いこと)
食欲(該当無し)
上記により、自己承認欲求も同時に満たす。
この作品に限らず、ハーレム物とされるジュブナイル作品のほとんどがこの要素を含むことから、典型的なフォーマットを表していると思われる。
中高生などが容易にトリップし易いファンタジーを舞台にしていることも大きい。
リアルのしがらみを無視した世界観で、アニメの法則を素直に受け入れれば現実逃避感情も助長される。
そのため、主人公の親兄弟に関しては描写が全く無い、と言うより、現実から乖離した世界観を堪能してもらうためには不必要。
夢の世界の生暖かい妄想を疑似体験する物語なのだから。
●総評
このファーストシーズンの良さは、本能的欲求に正直な骨組みをしているため、若い視聴者を取り込み易かったところではないか。
絵柄が嫌味のない万人受け(ヲタ前提)で、助けられているとも思う。
以降の続編はストーリーに複雑な要素を取り入れていったことで本来の「本能に直結した欲求を満たす」というこの作品の売りが薄らいだ事で盛り下がっていったのではないか?
シンプル故に率直で悪くない作品だが、長いシリーズとするには不向きと思われる。
発展性が限られる作品。