かしろん さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
前半は味がボヤけていたが
-最終話まで見て修正-
新谷貞一は中学1年生。彼が通う誠教学園はその歴史の中で増改築を繰り返し、学園全体が迷路のような構造になっていた。
そんな学園の迷い込んでしまった旧校舎の一角で貞一はある少女と出会う。
長く美しい黒髪に透き通るとような白い肌。今とは違うデザインのセーラー服を着た妖艶な少女。
それが「旧校舎の幽霊」夕子との出会いだった。
漫画原作。未読。
物語:物語の構成要素は恋愛、ホラー、萌え、ツンデレ、お色気、ギャグ、隠された過去、など。
1話のアンジャッシュのコントのような構成はなかなかに面白かったが、2話から中盤にかけてはは色んな要素を詰め込もうとしすぎてどれにおいても中途半端に感じさせた。構成要素のどれかの味を突出させてその他を隠し味にしたほうが美味しくなりそうなもんだが、どの味も全面に出そうとして、結果的に味がボヤけて感じさせたのだ。
中盤のアカヒトさんにおける集団ヒスを描いてからは、恋愛とホラーを全面に押し出した内容で最後まで見ることが出来た。
個別エピソードと思われた内容が一つに繋がっていくという構成やオチを含めて特に大きな捻りは無いが、ベースが幽霊との恋愛という変わり種なので、素直な流れで良かったと思う。
だが、周りから見れば、誰も見えないはずの夕子と話したりお弁当食べたりしてる貞一が一番の奇妙な物語だろう。生徒が多く通る登校時間の校門で一人で話したりしてたら貞一が一番のうわさ話になりそうなもんだが。
その辺は1話と繋がらず、モヤモヤしている。
作画:安定しているし夕子を魅力的に描くことには成功していると思う。演出面で最近流行りの抽象表現的演出を所々に挟み込んできているが、活かしきれているか、というと疑問。
声優:特筆すべき点は無し。ダメな点も無いし、ここの演技は必聴って場面も無い。
音楽:OPもEDも作品と合っていて良いし劇中曲も悪くはないが。
キャラ:主要女性キャラ3人にグッっと来ない時点で作品に合わないのかなぁ。