あいすまん.第一形態 さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
老人乙。
普段汚いレビューを書いているので、たまにはマイナー作品のレビューも書いてあにこれ様につくしてみようかと思います。 はい。
1980年代からAKIRAなどでSF界に多大な功績を残す「大友克洋」さんと、ギャグ漫画で知られる「江口寿史」さんがコンビを組んだ90分アニメ映画。
大友さんの作品には一般受けを狙っていないものが多くあるように思う。
AKIRAのように自分にでも面白さのわかる作品もあるが、MEMORIESのようにキャラクターに重きを置くのを嫌う濃いSFマニアだけを楽しませる作品もある。
そんな「にわか」SFファンの自分が評価するにこの作品は「一般向け」です。
時代に似合った「社会風刺ギャグ」を軸に「大友SF」を織り交ぜていて非常に自分にもわかりやすかった。
寝たきりの老人を介護するZ-001号機、多くのチューブを体内に挿すことで老人を食事・排泄・娯楽・運動あらゆる面で完璧な介護をすることができる。しかしそれはミイラの手入れをするようにも見え・・
という設定と社会風刺と言えばこの先の展開に予想はつくのではないでしょうか。
自分もありがちだなぁと思いながら見ること30分。どうやら大友さんがUPを始めたようで少しずつ目が離せなくなる。
どんどんギャグアニメにシリアスなSFが混じってくる。飄々としていたキャラも熱を帯びてくる。そして彼らの奮闘の果てにこう言いたくなる「老人乙、じじい乙むしろBBAZ」
そして最後に思い出します。「あ、これギャグアニメだったんだ。」
如何せん随分前の作品でキャラクターのデザインなども古いので、20年前の社会風刺ギャグアニメとして見て頂いて、少し派手なSFアクションもあるというのが一番面白い見方だと思います。