マツモトゥオ さんの感想・評価
4.9
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
まよチキ!
私立浪嵐学園に通う坂町近次郎は、女性恐怖症で女性の肌に触れると拒絶反応を引き起こしてしまう少年。そんな彼は、ある日ふとしたアクシデントからクラスメイト・涼月奏に仕える執事・近衛スバルが女であるという秘密を知ってしまう。近次郎はスバルに記憶消去という名目で暴行を受けそうになるが、止めに入った奏からスバルの秘密を守る事と引き換えに、自身の女性恐怖症を治す協力を申し出され、3人は「共犯関係」になってしまうのだった。
スバルと奏は次第に近次郎に好意を抱くようになっていくが、一方で、学園内で孤立していたスバルと、奏以外では唯一親しくなった近次郎には、BLなのではないかという疑惑が膨らむ。そんなある日、近次郎は同じ学園に通う宇佐美マサムネと出会う。彼女は近次郎をよく思わないスバルのファンクラブ「S4」の一員であり、スバルに対して好意を抱いているという。彼女は「S4」の一員として、敵対するスバルのファンクラブ、「見守る会」に対抗するため、近次郎に対し恋人の振りをするよう要求してきた。しかし、それは全くの嘘であった。マサムネはいわゆる人間不信であり、そもそもマサムネがスバルに対し好意を抱くようになった理由が、スバルに友達がいないことから、自分と同じような境遇にいるのではないかと考えたからであった。しかしスバルに近次郎という友達ができたことから、マサムネは近次郎がスバルを変えたのだと考え、彼に近づいたのであった。しかしマサムネはスバル自身が変わったのであると気付き、変われない自分に嫌気がさすが、近次郎はそんな彼女に友達になろうと申し入れるのであった。そしてマサムネも、近次郎に対し好意を抱くようになっていく。
一方、奏はスバルが近次郎に好意を抱いていることに気付き、彼女の恋路を応援することに決めるが、スバルと近次郎の関係は「親友」を超えることはなかった。そんな矢先、近次郎と妹の紅羽の住む家が火事になってしまう。奏はそんな彼らを自分の屋敷に使用人として住まわせることを決め、マサムネも屋敷の使用人として雇う。屋敷で生活するうち、紅羽は奏が近次郎に好意を抱いているのではないかと疑うようになり、それをスバルに打ち明けてしまう。そんなある日、近次郎は自分がスバルに対し好意を抱いていることに気付き、彼女に告白をするが、奏の彼に対する好意を知ってしまったスバルは、親友のままでいようとその告白を断る。振られたと思いショックを受け、スバルと一緒に働くことに抵抗を感じる近次郎だったが、そんな彼に対し、今度はマサムネが自らが一人で住むマンションに紅羽と共に「家族」として住むよう言う。
今度はマサムネと近次郎、そして紅羽の共同生活が始まるが、その隣の部屋に、社会勉強を口実に、面白そうだからという理由から、奏がスバルを引き連れて引っ越して来る。告白して振られて以来、近次郎は未だスバルと打ち解けられないでおり、告白の件を知らされていない奏はそんな2人の様子を怪しんでいたが、そんなある日、マサムネは奏が自分と同じように人間不信なのではないかと言う。それを聞いた奏は逃げ出してしまい、さらにマサムネは決心して近次郎に対して告白する。マサムネは返事に窮する近次郎に対し、すぐに返事はいらないと言う。一方で奏は、図星を指され、自らの嘘がマサムネ以外の誰かにも見破られてしまうのではないかという恐怖にとらわれて、一時不登校になってしまう。近次郎は奏の元に向かい、スバルに告白して振られたことを話し、そしてもう一度友達になろうと提案した。それを聞いた奏は、近次郎に対して彼女の本音、すなわち近次郎に対して好意を抱いていることを告白する。そして奏はマサムネに対しスバルが女である事を明かし、その秘密を守ると約束させた上で、スバル、奏、そしてマサムネの3人それぞれが、それぞれに対して、自らが近次郎に好意を抱いていることを明言するのであった。