こたろう さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
年配者キラーですね、コレ
正義と友情。
イマドキでは少々クサいテーマですが、それを真正面から取り扱っています。
だって、ヒーローですから。
お節介だろうがアツ苦しかろうが、弱きを助け、仲間を思いやり、悪を挫く姿勢を貫くのは、やっぱり正義の味方の本分。
そんな古臭いヒーロー像を体現する不器用でサエない三枚目(子持ち)。
愛嬌と男気たっぷりの主人公が素敵です。
舞台はアメリカの都市部っぽい世界、超能力のような特殊能力を持った、いわゆるアメリカンヒーロー達が存在する世界観です。
実にソレらしい圧倒的なチカラで犯罪者を軽くヒネって懲らしめるのですが、この捕物劇がエンターテイメントとしてTV放映されているという設定。
ヒーロー達はスターであり人気商売。視聴者からの投票で評価が決まり、プロダクションを通してギャラを貰い、グッズなんかも売られています。
まあ、言ってしまえばプロスポーツ選手や芸能人と同類。だからコスチュームのアチコチにスポンサー企業の名前が入ってたりします。
そんなヒーロー達のなかで、イマイチ不人気な「壊し屋」の2つ名を持つ主人公が、相棒を得て(不本意ながら)スタイリッシュに生まれ変わる・・・そんなお話です。
内容はコテコテですが、マンネリというよりはツボを的確におさえてある安心感&安定感。
物語としてもアニメーションとしても良くできています。
最大の魅力はなんと言っても主人公。
相棒と比較され上司に叱責されダメヒーローと揶揄されながらも、それでも根っこの”正義”は全くブレない強さを持ってます。
単純バカだけど実直。
トボけているけど真面目。
だらしないけど芯は強く。
口は悪いけど優しく善良。
見ていてイライラするのに、感情移入度は抜群のアツい男。ヒーローって、やっぱりこうでなくっちゃ!と、思うわけですよ。男の子としてはねw
こういうタイプのキャラって最近めっきり減りました。
流行らないのかもしれませんが、個人的にはツボに嵌った、憧れの「強い」主役です。
ほんと、いいなー。オトコだねぇ
仲間達との友情で、正義が悪を倒す!
乱暴に包括してしまえば、ただそれだけなんですが、それが実に痛快。
ご年配の方には特にオススメできるアツい作品です。
ええ、オッサンの私にゃ楽しくで仕方ありませんでしたとも。そりゃもうw