bk958 さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
「ノブレス・オブリージュ。今後も救世主たらんことを。」
2010年11月22日月曜日、日本各地に10発のミサイルが落下した。「迂闊な月曜日」と呼ばれたこのテロ事件は、犠牲者が出なかったこともありすぐに忘れられてしまった。それから三カ月後、セレソンとして日本を救うことを義務付けられた滝沢朗は、アメリカで卒業旅行中の森見咲と出会う・・・。
Production I.G制作で功殻機動隊の神山健治監督×ハチクロの羽海野チカの豪華コラボの完全オリジナル作品。おおかた想像通りの近代SF×恋愛といった内容になっています。
何者かによって選ばれた12人のセレソンは、百億円分の電子マネーが入った特殊な携帯を渡され、日本を救えというざっくりした指令がされるという、なんとも面白い設定で、全11話程度であれば、それだけでもサクッと観れてしまった。
政治的な問題を孕んだ架空の事件が、非常に現代に近い日本で起こり、まるで自分達が直面しているようなリアルな感覚で観ることが出来ました。神山監督の描く少しだけ先のテクノロジーはやはり魅力的なものでした。
序盤は滝沢が自身の記憶とセレソンの真実に迫っていく謎の多い展開で、目が離せなかった。また、他のセレソンの履歴が追えるのも面白く、そこに発生する駆け引きに手に汗握りました。
ただ、メッセージ色が強いなとは感じました。現代社会への問題提起が多数盛り込まれており、お腹いっぱいです。羽海野さんのキャラで、もう少し甘酸っぱいモノを期待してしまった分、ちょっと違ったかもしれないです。
完全に森田先輩かと思いましたからねww副業の正体はこれかとww
作画も綺麗で、キャラデザも羽海野さんでとっつきやすく、OPはoasisと、かなり幅広い層を意識してる感があるので、割とどなたでも楽しめる内容になってるとは思います。劇場版二作に続くので不完全燃焼感は否めないですが、満足のいく出来でした。