退会済のユーザー さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.5
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
夢
なんとも言えない。というのも原作の筒井康隆さん、監督でアニメーターの今敏さんともに完成度の高い作品を作る印象があったが、それが凄く弊害になっている気がしてならない。
アニメのパプリカの脚本にいたっては解決しない問題が山積していて終わった後のカタルシスも微妙だったし、恐ろしく描きこんだ映像は、息もできないほどの密度だった。それが果たして作品の全体感としていいものだろうかと。映像に抜けがないそんな言葉が凄く頭の中にあって、ジブリの映像効果、シャフトの映像効果等、映像にすることの意味や絵画とイラスト、アニメの背景と動画、やはり広義の絵としては単純に上手いが、果たしてこれでいいのだろうかと。この道を行けばわかるさと行ってみた先はここだったという、このアニメ表現での限界地点のように感じた。この先はなにかあるのですか?という問いにシャフトの無駄のない日本絵画のようなアンサーがそこにあるような気がしてならない。しかしながら、この道を突き詰めるとここに到達するという超絵画的完成度を評価してまじめに作画5.0である。これの作画にかかわったスタッフさんは相当な思いをしたのは想像に難くない。