ほるん吹き さんの感想・評価
4.8
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
もっと評価されてもいい!
戦争モノ…といっても、基本的には軍人少女たちのほのぼの日常を描いた作品です。
ただそんなほのぼのシーンの合間に、戦争へ対する嘆きや戦争の犠牲になった人たちの思いなどが語られ、誰もが平和な世界を望んでいることが分かりました。しかしそんな思いも虚しく、終盤にはきな臭いシリアスな展開へと話は進んでいきます。
それと、この物語のテーマとして重要なのは「音の持つ力」。
主人公のカナタは、幼少の頃に聞いた女性軍人の吹くトランペットの音色に憧れを持ち、自分でも吹けたらなぁという思いから、軍隊で喇叭を学ぶ決意をします。喇叭の腕前が上がっていく中で、音には遠くまで響き伝わる力があり、音楽は世界共通のものであることに気づいていきます。
12話の最後のシーンはまさに、カナタのトランペットによる音の持つ力で戦争を止めた、といってもいいようなご都合展開でしたが、この物語のテーマを象徴するようなシーンで凄く感動的でした!