退会済のユーザー さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:今観てる
必ず勝ち取るべきもの。
大学卒業時に机の上にネクタイピンが綺麗な包装で置いてあった事があります。後でわかった事ですが、後輩が少しずつお金を出し合ってプレゼントしてくれたものでした。私はこれのおかげで、勇気を持って新社会人生活に挑む事が出来ました。
人と人がなんらかのきっかけで接点を持ち、それをお互いが大切に育む事で小さな絆となる。その小さな絆は、距離が離れていようが、年齢や国籍が違おうが繋がっていて、時には複数の絆が連動しバルサのサッカーの様な見事なパスワークからの芸術的なシュートを決める事もある。
お互いを理解し合う事で生まれる、以心伝心のコンビネーション。時に人を励まし、勇気付け、場合によっては人生の大きな壁を突き破る事もある。1話から伝え続けられているこの作品の大切なテーマだと思います。
このテーマの上にしっかりと根付いた、各話ごとに投げかけられるメッセージも見逃せない。
特に8話のメッセージは非常に心に響きました。
誰もが仕事・恋愛・夢などで‘ここは勝負所だ’と感じる瞬間を経験したことがあるのではないでしょうか?
8話の六太もそんな状況。
六太はたまたま出くわした事件を運よく解決しヒーローとなり、宇宙飛行士になる為の絶好のアピールの場を手に入れる。正直に真実を話そうかと葛藤する六太だったが、事件の場に居合わせた御近所さんの放った小さな嘘という無言のラストパスを、六太は見事にゴールネットに突き刺す。
・あなたはこのゴールを、運と嘘にまみれた汚いゴールだと感じますか?
私は「人生で稀に訪れるここぞというチャンスは、どんな形で手に入れたとしても必ず勝ち取るべきもの。」という力強いメッセージを感じました。
ドーハの悲劇の年に生まれた六太。1度は人生に敗退したけれども再び立ち上がり勝者となる事が出来るだろうか?
今後が非常に楽しみです♪