無毒蠍 さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
切なくも心あたたまる物語。クリスマスに起こった小さな奇跡です。
アニメ終了後に放送されたスペシャルです。
本編の補完としては結構いい出来だったと思います。
TVアニメ版ではキャラクターを掘り下げる話はありましたが、
景太郎となるのラブコメらしい恋愛ストーリーというのは
あまり見受けられませんでした。
本編ではなかった切ない恋愛ストーリーになってます。
切ないといっても悲しい終わり方というわけじゃなくて、
クリスマスイヴの夜にスレ違いなかなか出会えないという意味での切なさです。
行動的スレ違いはもちろん気持ちの部分でのスレ違いもあり切なかったですね。
でも個人的にそういう展開は好きですよ。
今回評価したいのは成瀬川なるが、
高校時代に好意をもっていた瀬田さんに自分の今の気持ちを伝えたことです。
内容は高校時代は好きだったが、
それはたぶん憧れのようなもので今のこの気持ちを大切にしたいというようなもの。
自分の中では憧れと踏ん切りがついてたのにうやむやにしないで
ケリをつけたのは素直に賞賛できます。
最近だと好きな人がいても新しい人を好きになったら
気持ちが自然消滅することが多いですからね。
こういったようにある意味決別ともとれるような行動をしてくれると
愛情の深さを確認することができていいと思います。
まぁこのお話はその決別シーンを誤解されてスレ違っちゃうんですけどねw
なるの本心を考えると切ない演出でした。
めぞん一刻にも似たような演出がありましたよね。
なるとの待ち合わせ場所に向かう景太郎ですが、
足を捻挫してるので杖をついた状態なんですよ。
なので結構転んだりしてボロボロになるんです。
その時に通りすぎる人が誰も助けてくれないw
いくらなんでもそこまで冷たい人ばかりじゃないですよ東京…
間違えて声かけちゃっただけで肩をドーンされるとかひどいw
成瀬川と出合うまでに景太郎は満身創痍…
そういう意味でも切なかったなぁ。
ひなた荘の面々は色々助けてくれて優しかったんですけどね。
尺的には50分くらいかな?
調べてないからわかりませんが短かったと思います。
春スペシャルとセットで楽しむ作品なのかもね。
【A80点】