ものぽらいざ さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
学園SF、3角関係恋愛もので、ロボットはおまけ
サンライズのロボアニメと言うと国民的なシリーズを想像するけど、本作は一味も二味も違う。
学園SF、3角関係恋愛もので、ロボットはあくまでもおまけだからである。
6話から話が流転し、一気に物語が加速する感じをエンディングへのフェードインで表すところが最初の見所。
最終話のラストシーンは多くを語らず、締めているところも良い。
タイトル「是我痛」がキャッチコピーとなっているが、そのメインテーマは「色即是空・空即是色」と言える。
禅問答のようなテーマと学園SF、3角関係の絶妙なバランスが最大の見所と言える。
また本作は、花澤香菜が初のヒロイン役を務めたこととしても知られている。
演技の拙さがあるものの、声優としての魅力を存分に感じさせ、ある意味で等身大の彼女が見られる。
インターネットテレビ「舞浜南放送局」も合わせて視聴するとその自由奔放さと無敵さを十分に堪能できる。
物語の世界観を余すことなく表現しているOP、EDの素晴らしさも特筆すべき点。
しかも、OPに新居昭乃、EDにROCKY CHACKの組み合わせは「狼と香辛料Ⅱ」と同じ。
ロボアニメと中世経済ファンタジーでそれぞれ違和感がないと言うのは、本作の奥深さを示していると言える。
{netabare}
ちなみに、OPの映像は毎回微妙に変わっている。
言うなれば「一期一会」。
時が繰り返す本作において、心憎いばかりの演出だ。
{/netabare}