ものぽらいざ さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
スピンオフゆえの面白さではない
原作を読んでいないけど、スピンオフだからこその面白さではない。
それぞれの人物を深く演出できていることが評価の高さにつながっている。これが禁書では不十分なだけだ。
人為的に超能力レベルを上げようとするレベルアッパー編の描き方を見ると、禁書での同じような内容のレベル6シフト編(一方通行をレベル6へ進化させる)も本監督で制作していれば、また異なった印象になったに違いない。
OP、EDは素晴らしいが、特にOPの「only my railgun」はテンポよくて、すごく好き。
{netabare}
前半はレベルアッパー編になっているが、その総括的な14話がこの作品で最も印象的。
ここでメインキャラの中でもっとも普通な人の佐天涙子を中心に描かれている。人為的に超能力レベルを引き上げる事件を起こした人物に対する罰則的な特別講習が行われた。
超能力とは?レベルとは?科学と普通の人が交差する時に大切なものとは何かを描いている本作で最も大切な話である。
あと、19話の盛夏祭が最も好き。
この話は、普段とは異なる寮祭を通じて御坂美琴の普段(禁書)の生活を描こうとしている。
ほとんどの人から特別扱いを受けることが美琴のプレッシャーとなっていて、そのプレッシャーを開放してくれるのが上条当麻なのだと。
そして最後に白井黒子が一言も発せないほど感嘆としている状況を、すべての観客もセリフ無しにすることでより一層際立たせるとは、なんとも心憎い演出だ。
{/netabare}