退会済のユーザー さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 1.0
状態:観終わった
本当にこりゃ参った・・・もったいなさ過ぎる。
西暦2029年。アポカリプスウィルスとの蔓延で超国家組織GHQの統治下に置かれた日本が舞台。
男子高校生の主人公・桜満集は「葬儀社」と呼ばれるレジスタンス組織に加わる羽目になる。
主人公はヴォイドゲノムとやらで能力を得てしまい、色々と戦うことになるわけですが・・・
作画は凄く綺麗でバトルシーンも凄かったですし、名作の雰囲気は醸し出していました。
が、なんともやるせない気分になってしまう出来・・・
全話通してみるとマジでわけが分からないアニメだったなという印象です。
順を追ってストーリーを説明していくという事を敢えて放棄してるのか何なのか分かりませんが
起承転結がグダグダな印象が強くて、情報の提示の仕方がどこかおかしかった気がします。
特に、前半は面白い面白くないという以前に説明不足な展開についていくのに一苦労で、
キャラ描写もストーリーもちぐはぐに感じてしまい、色々納得しがたい部分が多かったです。
後から後から説明が付いてくるわけですが、微妙に後付けみたいな感じがするんですよねぇ・・・
葬儀社の一員として戦線に参加するわけだけど、この目的や位置づけが不明瞭で
戦っている理由といいますか・・・意志が感じられず、唐突な展開が目立った気がします。
後半から主人公が極悪覚醒してえげつない展開に急旋回を見せますが・・・
前半よりは格段に面白くなったけど、ちょっとあまりに不自然な流れだったような気がします・・・
そして終盤から怒濤の勢いで伏線の回収をして、一応物語としてなんとか成り立った・・・?
うーん・・・一番の問題はキャラの掘り下げの甘さなんでしょうかねぇ・・・
主人公に限らず、どいつもこいつも行動原理や言動に納得しがたいことが度々あります。
前半の流れを後半でぶち壊したことによって、余計にキャラが崩壊してわけが分からないことに。
終盤のやりとりも「はぁ?」って声に出して言ってしまったほど納得しがたい。
ストーリー自体は言うほど悪くはなかったかもしれないが・・・
終盤詰め込みまくるなら、ちゃんと最初からそれなりに説得力ある展開にして欲しかった。
しかし、勢いだけで見ればそれなりに楽しめるモノでもあるし、
一話一話を見ていけば結構盛り上がる演出で結構良かったんですけどねぇ
なんかものすごく勿体ない作品でした。