ももも さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態：観終わった
楽しめたが、少し置いていかれた所もあった
ヴァイキングであったトールズの息子、トルフィンの物語。二期です。
ネタバレ全開で書きます。
ある意味親代わり（超えるべき対象）であったアシェラッドが一期ラストで死に、失意の中で奴隷に落ちたトルフィン。
そのトルフィンが農場主に買われる所から二期が始まります。
二期の大きなストーリーとしては、すべてを失い奴隷に落ちたトルフィンが自らを省みて、平和な世界（土地）を作ることに自分の生きる意味を見出すという話と、冷徹な支配者として目覚めたクヌートの話が並行で進んでいき、クライマックスで交わります。
最後まで見てある程度のカタルシスはあったのですが、農場編の陰鬱な展開で気が滅入ったのと、エイナルとアルネイズさん周りがちょっと感情的についていけない部分があったかも…。
好意を抱いている人が別の人と添い遂げようとする時、果たしてあそこまで介入しようとするだろうか？、みたいな…。
戦いは何も生み出なさいという事の象徴にしたかったのか？わかりませんが、お題目がまずあってストーリーを作ったかのようなぎこちなさを感じてしまいました。
着地点は収まりが良く見えたのですが、途中の違和感がすごかった。
あとトルフィンの目指す理想がすごくヒーロー的で、権力者がそういう夢を見るならわかるのですがトルフィンの立ち位置で（そこまでの人生があるとはいえ）そこに至るのがあんまり腑に落ちなかった。
もちろんクヌートとの対比はバッチリだとは思うのですが。
全体の出来はすごく良いので三期も楽しみなのですが、一期と比べるとだいぶトーンダウンしたと感じてしまいました。
