ヨッシャア! さんの感想・評価
1.7
物語 : 1.5
作画 : 2.0
声優 : 2.5
音楽 : 1.0
キャラ : 1.5
状態:----
小学生くらいまでなら楽しめるか ※~9話
【物語】 1.5 / 5.0
畑から生まれたモンスターを仲間に様々な局面に立ち向かう、ゲーム原作の冒険活劇。
キャラクターデザインに有名漫画家である真島ヒロ氏が起用されている。
だが、この起用に引っ張られたのか、はたまた当て書きか、それとも真島ヒロ氏がシナリオにまで口を出したのか、本当のところはわからないがシナリオの至る所に良くも悪くも「真島ヒロらしさ」が出てしまっている。
その「真島ヒロらしさ」というのが、「絆だ!」「仲間だ!」「友情だ!」の一辺倒で、正直言って令和の現代においては古臭い少年漫画感を拭いきれない。真島ヒロ特有の「くどすぎる小ボケ」もちゃんと存在し、その点でも評価を下げた。
とはいえ、原作のゲームがCERO:Bなので、もともとのターゲット層が小学生前後の年齢と考えれば、方向性としては間違っていないようにも思える。
あくまで、個人の好みとしては評価は低いが、この作風が好きな人ならそれなりに楽しめるだろう。
【作画】 2.0 / 5.0
作画崩壊はないものの、良いか悪いかで言えば「悪い」に傾く出来。
また、作画リソースの節約のために主に戦闘シーンなどで3DCGが使用されているが、にも関わらずアクションの出来も良くない。
作画については、「努力は感じられるものの評価すべき点はなく平々凡々」といったところか。
【声優】 2.5 / 5.0
新人・中堅・ベテランのバランスがよく、棒読みやキャラに合わない演技もないため、無難に仕上がっているという印象。
【音楽】 1.0 / 5.0
印象に残らない。
【キャラ】 1.5 / 5.0
物語の項でも触れたが、主人公の思考回路が「絆、仲間、友情」で完結しており、他のレギュラーメンバーも個性や性格が一辺倒なため、深堀りしてみたくなるような魅力はキャラクターにはない。見た目や性格に、どこか既視感を覚えてしまうのも「真島ヒロらしさ」の悪いところか。
また、主人公の相棒であるマスコット的なキャラクターもいるのだが、いくらなんでもデザインが簡素すぎる。言ってしまうと「小学生の落書き」でも通じてしまうレベルのデザインで、「さすがにもっとやりようがあったのではないだろうか」と呆れてしまう。
【総括】 8.5 / 25.0 (平均 1.7)
総じて「幼稚園~小学生向けのアニメ」といったところか。
真島ヒロの熱心なファンでもないと、高校生以上の視聴者にはどうしてもむず痒さのようなものがつきまとう作品。