猫好き さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:今観てる
フィギア演技が一番の魅力
フィギュアスケートを始めたのが遅かったことを引け目に感じるアンダードッグの二人、塚田コーチといのり。二人の出会いから始まって、お互い自分自身がプレッシャーをかけていた事を認め、さまざまなライバルとの出会いや大会を通して二人が成長していく物語
感心したのはスポーツドラマも現実に応じてアップデートされているんだなぁってとこ。昔は影のあるコーチが俺に付いてこいって理不尽なこと言ってアスリートはがむしゃらに頑張るだけのスポ根物が多かったけど、現状の習い事そのものの厳しい現実を含めて物語化されているのがいいね
今や習い事は全てが分析されシステム化されていて、始める年齢と続けた時間がどうしても影響する。おまけに格差社会で、用具代、施設利用料、レッスン代、交通費、遠征費用とレベルが上がることに費用もかかる。今やそれなりの収入のある家族でしかサポートできない
そんな才能以前にどうしようも無いことで諦める人たちは多いところから努力を続けるコーチと選手ってのは良い導入で燃えますね
それに作画が本当にいい。モーションキャプチャでフィギュア選手の動きを取り込んでのカメラワークが絶妙。ライバル達の演技を含めてスピード感をよく表現できてその点高評価。予算の問題か特に音楽系アニメでよくある演奏・演技そのものをスキップするようなことも無くて毎回楽しめてる
唯一の問題は、みのりや他の女の子達の日常部分にきらら系アニメの表現が散見されること。後半になってその数はかなり減ったけど、前半の方ではみのりやライバル達の顔芸やビビてるとこやら強がっているところとか、きらら系女子高生のワンパターン化した言動を小学生にやらせてる感じがした。最近の小中学生が主人公・その年齢層が対象なアニメは見てないからこれが今は普通なのかどうかはわかならないけど、個人的には小学生はとにかく小学生でいて欲しいので、キララ高校生みたいなことやってもらって興醒めってところかな
それ以外は続々登場するライバル達のバックグランドの話や何より演技シーンがよく出来てるので楽しみながら見てます