蒼い✨️ さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
次回作までは、ここから17年間。
【あらすじ】
パオズ山には猿の尻尾が生えたやたら強い子供の孫悟空がいて、
大都会の西の都からドラゴンボール集めの旅をしている少女のブルマと出会う。
悟空は育てのじっちゃんの形見の四星球を持っていて、
それを含めて七つのドラゴンボールを集めると、どんな願い事も叶うと言うのだ。
二人はドラゴンボール探しの途中でスケベな豚のウーロンを一行に加えて、
盗賊のヤムチャ(とプーアル)と戦いになっていく。
そして、武術の神と言われている武天老師(亀仙人)から、
ドラゴンボールを譲り受けているところに、世界征服を企むレッドリボン軍が現れて、
ドラゴンボールを目当てに兵器の数々で襲い掛かってくるのだった。
【感想】
ドラゴンボールの原作の序盤のストーリーを1本の映画として再構成。
平成初期の東映動画の作画と演出の技術で無印ドラゴンボールをリメイクしたら?
との試みで作画が生き生きとしている一点では好ましくは思います。
とはいえ、ストーリーは使いまわしの総集編っぽく、
また、ドラゴンボールを狙っている憎めない敵役のピラフ一味がオミットされて、
代わりに悪党度がずっと高いレッドリボン軍が前倒しで登場。世界一の殺し屋の桃白白、
そしてストーリーに関わることになるボラとウパの親子も登場せずに他の原作キャラで代用。
ぶっちゃけ物語自体は原作の簡略な劣化版でしかなくて特筆すべきものは無いです。
作画能力はアクションシーンだけじゃなくて、特にブルマの描き方に気合が入っていたかもです。
ていうか午後7時のテレビアニメでなくてアニメ映画なので、
ぱふぱふの内容が妄想ではありますが具体的に描かれていたり、
寝ている間に悟空にパンツを脱がされたブルマとか、
そのへんのお色気要素に妙に作画のこだわりが感じられました。
気になった部分としては、音楽がおなじみの菊池俊輔氏でなくて、
エロゲのBGMっぽかったり、場面場面で微妙に合ってないと感じたものがしばしば。
ブルー大佐(将軍から降格?)の古川登志夫氏から島田敏氏への声優変更もイマイチ。
TVアニメ版の古川登志夫氏のお姉口調が本当にはまり役でしたので。
この人しかいないと指名されて長らく亀仙人を演じていた宮内幸平氏が亡くなったことで、
今回はタレントの愛川欽也氏が担当ですが全然似合ってない。
ていうか甲高い声のスケベジジイで役作りをしているのかも正直怪しくて、
前述のブルー将軍が全然まともに思えるレベル。
たぶん、「いなかっぺ大将」で野沢雅子さん演じる主人公の師匠を演じていた繋がりで、
安易に起用してしまったのですね。
総合的に見て面白かったか?というと疑問符がつきますが、
作画を楽しむアニメとしては及第点かな?とは思いました。
これにて感想を終わります。読んで下さいまして、ありがとうございました。