ひろたん さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
純粋に脚本が上手いなって思いました。
登場人物の心情の掘り下げも、登場人物の関係性もよくできていました。
それを土台に上手くドラマを構成し、最後にちゃんときっちり完結します。
純粋に脚本が上手いなって思った作品でした。
主人公たちの心情を掘り下げ、それをベースにアイデンティティがぶつかる構図。
これをどうやって修復するのか、どうやって結末まで持って行くのか。
それを、最後は、未消化で終わらせることなく、きっちり気持ちよくまとめきる。
そして、それだけにとどまらず、ライバルとの関係、母親との関係。
それらもすべて最後にきっちりと片を付ける。
クラゲをモチーフにしたのもすばらしい。
クラゲは、自分では泳げないし、輝くこともできないそうです。
でも、外から光をため込んだら輝けるようになるそうです。
まわりに流されるだけの平凡な主人公「まひる」が自分をクラゲに例え、
そして自分を輝かせる運命に出会う物語です。
「まひる」は、最初、もう一人の主人公「花音」からの光をため込むだけでした。
しかし、最後に自ら輝きました。
そして、それは、実は「まひる」だけではなく、「花音」も同じでした。
観終わった後に、ここまで清々しさを感じるのは、
なんとも言えないバランスの良さと最後に一点に集まる感じがあるからです。
光が1点にあつまれば、やがて火がつきます。
最後は、そんな終わり方をするからです。
これは、やはり脚本が上手いと言わざるを得ないと思います。