タイラーオースティン さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
少年とアザラシ
今まで生きてきて全く知らなかったアニメ映画。一応、日本アニメーション製作でキャラデザが美樹本さんだから、もう少し知名度があっても良いのだが。
この作品ですが主人公とアザラシの出会いと交流、そして別れを描いているのですが、周りの人間たちがさまざまだったのが特徴的でしたね。特に主人公の従兄弟やその友人達はいかにも悪友といった感じで多分、まともな親目線だと付き合っちゃいけない連中だったと思う。そして、アザラシを捕獲しようとした大人たちが胸糞悪い連中だったと言いますか、それだけに見た目はいかついながらも心優しい大人であるナンニ・スパヌさんの存在が救いでした。エンドクレジットではトトイが最初なのは当然として2番目は妹のフランチェスカよりナンニ・スパヌさんの方がふさわしいと感じたぐらい。
ラストで綺麗に纏まってはいるものの、不満だったのは主人公のトトイが大人しい性格とも相まって存在感が薄かったのが物足りなかったかな。もっとも、これは原作の関係もあるかもしれませんけれども。