蒼い✨️ さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ピッコロ大魔王編の焼き直しか?
【概要】
アニメーション制作:東映動画
1991年3月9日に公開された52分間の劇場版第7作目のアニメ。
原作は、『週刊少年ジャンプ』で連載されていた漫画作品。
著者は、鳥山明。
監督は、橋本光夫。
【あらすじ】
地球に惑星が衝突しようとしていて悟空とクリリンが止めようとするが、
その惑星に生命反応があって完全破壊への躊躇いがあって軌道を反らそうとする。
かめはめ波をぶつけてみたが惑星の勢いは止まらず地球の滅亡かと思いきや惑星は爆散。
惑星から離脱した宇宙船が地球に降り立った。
あの惑星は邪悪な宇宙人スラッグに乗り物として利用されていて、
新たに地球を惑星クルーザーにするからと破壊処分されたのだった。
スラッグは魔族を従えており、この魔族は太陽の光の下では長くは生きられなくて、
地球全体を太陽の光を遮る雲で覆って氷河の星に変えてしまう。
惑星破壊失敗での衝撃と落下の気絶から目が覚めた悟空たちは地球を守るために、
スラッグ軍団に立ち向かうのだった。
【感想】
悟空がフリーザとの死闘で伝説の超サイヤ人に目覚める前のお話なので、
タイトル詐欺となってしまった作品なのはご愛敬。
序盤で悟飯がピッコロに披露した口笛を吹きながらハイヤードラゴンとの尻振りダンスが、
キッズ向けのファンサと思いきや終盤展開の伏線だったとは…。
ダンスを見て、昔のアニメは尺が長くてなかなか次の展開に進まないのでイラっとしたのは、
倍速視聴者の気持ちがわからなくはない。基本的にはやらないですけどね!
今回の敵はスラッグとその部下の魔族軍団ですが、
先代のピッコロが産んだ卵から出てきた魔族には太陽光が弱点の設定なんてなかったよね。
そもそも魔族ってどこから来たの?この映画の魔族は宇宙人ですし。
展開の都合とその場のノリで考えるだけ徒労なのは間違いないですが。
んにしてもスラッグが強すぎ!フリーザ以上かもしれないとの北の界王様言ってましたが、
え?これ?ナメック星から帰還した後の話なの?本編との齟齬?矛盾だらけなのは、
ドラゴンボール映画では定番ですのでこれも考えまい。
展開的にはピッコロ大魔王編でマシリト氏が言ってた無印ドラゴンボールスタッフへの不満を、
セルフオマージュ的な部分を果たしたってところでしょうか?
実はナメック星人だったスラッグの胴体を悟空の全力パンチで貫通して大穴を開けるの、
本当はこういう作画でピッコロ大魔王を倒して欲しかったみたいな意思を感じられます。
それにしても悟空達が巨悪を倒すだけのヒーローアニメに諸々突っ込んでしまうのは、
本来想定されていた子供たち視聴者層との感性のズレなんだろうなと思いつつも、
やめられないのやはり性分なんだろうなと思いました。
これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。