八仙花 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:途中で断念した
先の展開を追い続けたいと思わせるだけの魅力を感じられない
原作ゲームは未プレイだが、本作は「ミステリー」というよりも「推理アニメ」といった趣の作品である。舞台は生と死の狭間。記憶を取り戻せば目的達成という設定は興味深いものの、ストーリーの進行は淡々としており、思わず惹き込まれるような展開は今のところ見当たらない。
通常、この手のミステリー作品は、個々の事件を展開させながら並行して全体の軸となる謎を深め、視聴者を飽きさせないように工夫されている。しかし、本作はそうした「大きな謎」を十分に機能させられていない。主人公・阿鳥の素顔や正体にまつわる伏線はあるものの、それが物語の軸として十分に機能しているとは言い難い。また、ルリ、瑪瑙、切子といったキャラクターの存在も謎を孕んではいるが、現時点では単なる背景として配置されているにすぎず、「彼女たちの正体を知りたい」と思わせるだけの引力が感じられない。
今後、ミステリー要素が強まり、物語の骨格が明確になっていく可能性もある。しかし、現時点では先の展開を追い続けたいと思わせるだけの魅力を感じられず、3話離脱。