猫好き さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:今観てる
このアニメ、私が診断を下してやる!
原作は小説もマンガも未読
現役医師が原作者ということで、20年ぐらい前にあった米国ドラマのHouseみたいなもっと特殊な知られていない病気が出てくるのかと思ったけど、お話自体は、局所麻酔による青い血の患者、ポケモンアニメが原因の入院騒動、ファラオの呪い(ピラミッドに入った調査隊の謎の奇病)、人体発火、モーチャウゼンンシンドロームなどかなり有名すぎるネタばっかりで、現役医師の知識が必要な医療ミステリーと思えないほど俗っぽい
キャラクターもドラマのHouse先生のように天才だけど患者や他の医師達とのコミュニケーションがうまくできずいつも問題を起こして院内では煙たがられているという点もいつものパターン
ただ、元々「推理カルテ」ってタイトルが付いていることから実際には医療ミステリーではなく、少なくともアニメは、あくまでアラサーロリ顔女医が主人公のエンターティメントと思った方が良い。「この謎、私が診断を下してやる」の決め台詞もその後に続く推理中の決めシーンも、魔法少女の変身シーンか水戸黄門の印籠のようなものだしねぇ
そう理解すれば、オリジナリティという観点からは疑問が残るけど、あり得ないトリックを解いていく探偵アニメに比べて人間ドラマの盛り方自体は悪くはないし、その上で天才だけど人間関係には不器用そうな鷹央と人のよいコトリ君のやりとりを愉しむお話と思えば良い。作画の方もゴリゴリ動かす必要は無い話だし、鷹央が可愛く描けてればいいお話なのでその点も問題なしです
もっとも第6話だったかで、ガソリンを撒き散らした小屋で引火したところで長々と犯人の説得とかはいただけなかったかな。それは近くに居るだけで大火傷になってしまう状況でいくらなんでも無事では済まない。これは小説だったらやらかしましたってレベルな気がする。まぁ、でもなろうなんかもっと酷いことこやってて平気なんで気にする私がどうかしてるのかも?
あちこち小さいのから大きいものまで破綻はあって傑作と呼べるものではないけど、現実にある病気を元にしてて完全に荒唐無稽ってわけでもないので、コナンなんかを卒業した人たちが気楽に見るエンタメとしては悪くはないんじゃないでしょうか、という私の診断