lumy さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
全てのキャラの生活が思い浮かぶ。
原作未読です。
2025年冬クールは不作だったので、
何か観るものがないかと探していたところ、
2期が始まっていた本作の1期を観ていなかったので
2クールを本腰入れて観ることにしました。
(何で観ていなかったかというと、フリーレンと
放送時期がかぶっていたから、
そちらで満足してしまったわけです。)
これまた名作を知らないまま過ごすところだったので、
サルベージできてよかったです。
本作は、同クールでフリーレンに次ぐ2位となっていますが、
個人的には同等、いや、それ以上でした。
(星の評価は、薬屋が上回りました。)
本作のいいところ、それは、登場人物に捨てキャラがいない
というところだと思います。
登場人物のそれぞれにしっかりとした設定があって、
宮中(と花街)という狭い世界の中で、
その関わり合いが丁寧に描かれています。
作中を通じて、キャラの造詣が明確にイメージできるので、
例えば、作中ではとある登場人物にクローズアップされてても、
描かれていない別の人物が、
その裏でどのような生活をしているか、
どのような思いでいるか、
が、ありありと思い浮かべることができました。
だから、またその人物が作中に出てきて行動を起こしても、
そうだよね、そのキャラならそう動くよね、
というのがすごく腑に落ちるのです。
このような感想を抱けるのは、
原作のキャラの作りこみ・ストーリの練りこみの良さ、
ベストマッチした声優陣(めちゃ豪華!)、
メリハリのある作画(美術が最高すぎる)、
作品を盛り上げる音楽(OPは2つとも良かった)、
これら全ての要素が最高にフージョンした結果だと思います。
本当になろう系出身の原作ですか?
蒼穹の昴を書いた浅田次郎先生並みのクオリティなのですがw
とにかく、あまりのおもしろさに、
あっという間に2クール分を楽しませていただきました。
本当は、星の評価はもっと高いのですが、
これからもっと楽しませてくれそうなので、
控え目の評価とさせていただきました。
1期は小説2巻分、既刊は15巻、
まだまだ、ひとりごとを聞けそうです。