ソークラテース さんの感想・評価
2.8
物語 : 3.0
作画 : 2.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
異世界が舞台のイレギュラーきららアニメ
まんがタイムきららキャラットで2023年12月まで連載していた作品、『RPG不動産』。きらら作品が好きなので、このアニメも見ることにしました。制作会社は動画工房。動画工房の担当したきららアニメといえば、『恋する小惑星』、『アニマエール』、『NEW GAME!』の三作品が挙げられますね。この三作品とも面白かったので、期待を胸に視聴しました。
異世界を舞台に、主人公が三人の同僚と共に不動産会社で勤務していく物語です。好きなキャラクターは、ラキラちゃんです。『ご注文はうさぎですか?』に登場するリゼちゃんにキャラデザが似ていますが、控えめなところが可愛いです。それ以外のキャラクターについてはあまり印象に残っていません。もうひとパンチ効いたキャラクターが欲しかったですね。大抵のきらら作品はメインの登場人物が5人で話が進むので、原作ではキャラクターが増えている可能性もあります。話の展開としては10話まではファーの正体に伏線を残しつつ、お客さんの依頼をどう切り抜けていくかというテンプレ展開で話が進み、少し退屈するかもしれません。10話で漸くファーとドラゴンの関係が明確にされ、話が本番に入っていきますが、起爆がかなり遅いです。なんやかんやで主人公が殺されますが、ここでコトネを殺す意味はあったのでしょうか。魂の存在を明示したかったのでしょうか。それともシリアスな展開に入ることを示す一つの機能だったのでしょうか。いまいち判然としません。
作画について。初見で思ったことは、目が離れていて微妙に可愛くないということでした。しかし見ていくうちに次第に慣れていきました。演出では、やけにお色気シーンが多いです。この点にとやかく言うつもりはないですが、きららとしては珍しい部類だと思います。OPに血の表現が出てきたときは驚きました。美少女動物園であるきららアニメでそんな演出が来るとはこれまでに考えられませんでした。
伏線もまだまだ回収されてないし、黒幕も判明していないので、二期前提みたいな展開で話が締められましたが、未だに二期の発表がありません。お話としてまぁまぁでした。