テナ さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
この気持ちは本物?
こちらの作品はPVが面白そうで見に行きました。
主人公の水溜は学生であり研究所である彼の研究は上手くいかず(高校生には上出来)に居ましたが、友人の大林に「彼女が出来るとパワーアップ」出来ると聞き研究成果を出す為に彼女の零号を開発するって話です。
さて、こちらの主人公の水溜はバカだけど天才かな?っておもいましたね。
作中でAIの研究をして居て凄いんだけど、「彼女が出来たらパワーアップ」を鵜呑みにするけど、コレは大林も話してましたがホントに気持ちの問題で、そう言う気持ちから生まれる強さや感情や原動力があるのは確かだけど、結局は気持ちの持ち方ではあるわけで、実際に2倍早く動ける訳でも効率が倍増するわけでもないのにねw
これについては、もしかしたら友人を信頼しているから大林を信じたのかな?って捉え方も出来るのかな?素直なんだけどバカなのが可愛いですねw
後、「彼女を作れ」で言葉通り「彼女を作る」のがバカだけど高校生で人間を作る時点で天才なんですよねww
これ、もう将来安定だし色々な組織が動き出しそうな案件ですよねww
ロボットだけど手荒れするみたいです。
もう、1つ私が主人公に思ったのが自分勝手だなぁ〜って……
パワーアップを信じて彼女を作り出して零号が生まれました。
彼女の役割は水溜の恋人です。
だから、彼女は恋人として振舞おうと頑張って水溜が好きだから恋人らしいことを沢山してくれたのに、自分の研究が成功せずにスランプに陥ると零号の恋人としての気持ちや行動をウザがり初めて突き放して零号の気持ちを「プログラム」とか「作り物」だとか否定して、自分も目的の為に勝手に生み出して、自分の目的が達成出来ないからと自分勝手に彼女を傷つけて否定して、自分勝手ですよね……
この辺りは少しカチンときました。
ただ、水溜は優しいから友達にもロボットにもAIにも優しくて廃棄とか言い出さずに、突き放しても生活は不便が無いようにって気持ちはまだ良かったかな?
それでも、最低なのは変わらないなぁ〜とは思いますけどね。
この作品のヒロインの零号の気持ち。
「恋心」なんですがAIは恋愛感情が生まれるのか?コレはAIをテーマにした作品には必ずあるテーマでこちらの作品も、そちらのテーマがあります。
皆さんはどう感じますか?
この作品で零号は恋愛感情をしっかり持っていたと私は感じました。
水溜が言うには水溜や彼の母であり学者でもあるお母さんが開発したプログラムで水溜の家系が生み出したAIにはある制御プログラムが埋め込まれます。
それが、水溜の家系の人間の命令に背くと自分を壊してしまうと言う制御プログラム。
反発すると痛みや苦しみがAIを襲うらしく、零号も自分を突き放そうとする水溜に一緒に居たい気持ちをぶつけて零号が自分の首を閉めようとしたりしていましたね。
で、水溜と零号の対話の「恋心が作り物ではない証明」をする話は見ていて思ったのが、ここまで痛みを感じながらも水溜に「この気持ちは本物だ」と認めて欲しいって気持ちが生まれていたりしてるし、本物なんだろうなぁ〜って。
どれぐらいの苦痛かは知らないけど、多分機能停止するレベルだから人類で言えば死ぬレベルの痛みなのかな?
そうまでして、認めて貰いたい気持ちを「作り物」とか「プログラム」なんて言葉で済まされるのは悲しいよ……
後は人格ですかね。
彼女は最初笑うこともない何も出来ない女の子でした。
けど、水溜て過ごす日々や大林や茜とアルバイトをしたり学生生活を送る中で彼女は笑える様になって自分の気持ちを伝える事や料理や日常生活がが出来るくらいに成長して、けど、この証明の後に深く眠りについて目覚めた時の彼女の人格は違う物でした。
つまり、水溜が好きだから、彼の期待に応えたい、彼の力になりたい、ずっと一緒に居たい、そう思えるその気持ちはプログラム何でしょうか?
気持ちを否定されて涙が出るのは悲しいねは辛いのはプログラムなのでしょうか?
私には、この感情と人格は零号が水溜に恋をしたから生まれた物だと思いました。
さて、実は水溜は研究者なんですが成果は特に出せてませんでした。
変形ロボが破損してるし、不死のクラゲは5匹死んでるし、エラー起こしているロボットは自分の頭を抱えて苦しんでるし……
けど、コレは多分、研究者の母の制御プログラムが働いていたのかな?
水溜のお母さんは病死していて、水溜はお母さんに研究の引き継ぎを託されたと勘違いしていましたが、お母さんは水溜が1人にならない様に「家族」を託して居たんですね。
家族とは零号です。
きっと、お母さんは水溜に零号を作って欲しかった。
他の研究なんてどうでも良くて……それでも水溜は勘違いして他の物を開発しようとしていたから、防衛反応が働いたロボット達が自分を自ら破壊しようとして、それを知らない水溜が自分の失敗だと感じて完成しなかったんじゃないかな?
逆に、零号は一発で完成させてるし、零号の誕生はお母さんも望んで居た事だったみたいですし。
零号以外の研究はお母さんが望んだ物じゃないから尽く失敗したのかな?と思いました。
さて、この作品なんですが、凄いのが絵里率いる組織に誘拐された零号を奪還するって話があります。
因みに、黒幕が絵里さんなのは水溜の母が残したコードを読めなかった発言で気づきました。
最初に水溜の目を盗んでPCを操作したりなど怪しいシーンもありましたからね。
で、このカーチェイス……
この世界にはソルトと言う補助プログラムを持つロボットがいるのですが、彼らは変形できて電動キックスケーターみたいなので車道を走行するシーンは迫力が凄すぎました。
見ていて楽しかったです。
イメージで言えば、名探偵コナンのターボエンジン搭載スケボーで走るイメージなんですが、それの3倍?くらいの凄さを感じました。
絵も綺麗だし両隣に陣取るソルトもカッコイイです。
ソルトの走行時のスカートみたいな泥除けかタイヤの巻き込み防止?みたいなのが靡く感じも私は凄く好きで、この作品の1番凄いと思ったのと面白かったのはこのシーンかな?
茜が走行する水溜とソルトを見かけて近場にいたソルトに「アナタも行きたいの?行ってあげて」ってソルトを離して上げるの優しいですね。
このシーンも好きです。
後、金のソルトが信号を自由に変えたり道を立ち入り禁止に変えたりとかも凄かったけど、めちゃくちゃ事故起きてるし無関係の一般市民が巻き込まれていたのが迷惑ww
理不尽過ぎて可哀想ww
主人公の右手は義手なんですがボタン1つで直筆を真似るロボットや洗い物をするロボットがやってくるのが面白かったですね。
この手は零号に壊されちゃうんですが、右手を使ってガードしたりとかは鋼の錬金術師のオートメイルを思い出しましたね。
あと、この作品はグロいのが苦手な方にはオススメしません。
零号が主人公の左手を滅多刺しにします。
「心の証明」なんで、零号がそれだけ必至なんだと言う事は凄く伝わるし、そうする事で視聴者も零号が「プログラム」と言われた事に、どれだけ傷つき悩んだのかが伝わりやすいとは思うけど……
これは好き嫌いあるし、いい感じの終わり方を望んだ人は割とショック受ける展開かも……
水溜が自分の失言に気づいて反省して零号を救う。
ここまでは言い流れなのにwww
嘘でしょ……ってなりますね。
確かにサイバーラブサスペンスとか聞いてはいまけどさww
SchoolDaysの誠の最後を思い出すよ……
零号ちゃん水溜に馬乗りになって滅多刺しにするんだもん……
さて、ラストはEDで1番良かったのが大林が振られた彼女と、またよりを戻せそうなシーンですね。
大林は少し零号に八つ当たりしてたけど、本当は良い奴だからね。
本当に良かったね。大林よ応援してるよww
茜も水溜にアプローチしてましたね。
茜も頑張って欲しいなぁ〜
この子も素直じゃないけど凄く優しいし可愛いし、水溜は恋愛に鈍感だから大変だけど応援してるよww
水溜は両腕義手ですね。
左手に何を仕込むのかな?
彼は多分人間じゃなくて人造人間ホムンクルスなのかな?
お母さんと髪色や輪郭も似てるし、お父さんは一切情報ないし、何より決めては零号の目が黄色に光る時に、水溜も黄色に光っていたし、お母さんは「あの子(零号)と一緒に行き(生き)なさい」って言ってましたね。
コレは私の自己的考察なのですが、お母さんが零号を託したのは、水溜は不老不死のホムンクルスだから、これから寂しくないように同じ様に不老不死の零号を託したかったのかな?ってのが優しい物語なんでしょうけど……
最後のシーンで目の中にイチョウの葉がありイチョウの葉の花言葉には「長寿」です。
そして、お母さんは実験の中で不死のクラゲを誕生させていました。
恐らくは病に掛かり不老不死の研究をしていたのでしょうね。
ただ、目覚めた零号はラストで眠る前の零号とは全然違う雰囲気で、出来ていたバイトの接客もお料理も全部覚束無くなっていて水溜を「明君」って呼んでいました。
そして、お母さんも水溜を「明君」と……
雰囲気もお母さんの雰囲気がありましたし、水溜が見た夢の中でも「恋人?それともお母さん?」って零号の姿をしたら何かから水溜に尋ねる夢を見てましたね。
もしかしたら、お母さんが身体を乗っ取るために零号を水溜に造らせたのかもしれません。
だって、そうでしょう?
息子の心配をするのが母親かもしれませんが、友達や恋人は自分で作れる……
それでも一緒にいる相手を託したいってのは違和感がありませんか?
病に掛かった母は不老不死から魂を入れ替える器を作ろうとして完成させられない(生きれない)からとりあえず、水溜を作り彼に完成させる、そこに自分が入れば肉体を持った自分が登場する。
それまでは……研究室のソルトの中に入っておくとか?彼女は研究室で亡くなられた様ですし、何かをしていたのは明白ですし。
で、2027年に続編があるみたいです?
続編とは書かれてませんでしたが2027年にまた動きがありそうですね。
この内容からすると多分本番はそっちでサスペンスを多めにするんじゃないかな?
宣伝がアクションシーンみたいな感じだから戦闘を入れながらサスペンスを絡めて来そうですね。
そして、前の零号を取り戻すのがメイン軸になりそうな気がしています。
ただ、今回のカーチェイス並の迫力ならもう楽しみ過ぎますね。
どう見せてくれるのか期待したいです。
謎も結構残してますし……ただ2027年って先すぎる……この手の作品は早めに続編しないと視聴者が冷めちゃうし内容を忘れちゃうよ。
色々な考察を立てるのも面白い作品だと思いますがグロいのは嫌だと言う方にはオススメ出来ない作品ですね。
ただ、その点をクリア出来る方は楽しめるのではないでしょうか?