八仙花 さんの感想・評価
2.4
物語 : 1.0
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:途中で断念した
バトル、ギャグ、ストーリーといった要素がどれも中途半端
真島ヒロ原案キャラの作品ということで期待度は高かった。特に、モンスターの種類がオリジナルで、一般的なファンタジー作品にありがちな定番の魔物を使わない点にはワクワク感があり、その発想自体は面白い。しかし、物語が進むにつれ、展開の強引さが目立ち、次第に粗が気になってしまった。
たとえば、5大陸竜顎六柱将との争いにおいて、地理的にも人的にも物量的にも圧倒的不利な状況にも関わらず、戦略に幅がなく、全体像までわざわざ示されるもののそれが物語の没入感を高めるわけでもない。むしろ、大局的すぎる説明が子供向けアニメとしての魅力を削いでいるように感じる。見せなくてもよいものを強調する一方で、見せるべきものをしっかり描けていないという詰めの甘さが、作品全体の説得力を弱めてしまっている。
これはバトルシーンも同じで、どこか単調で盛り上がるべきところで熱くなれない。すべて同じような流れで展開されるためか、個々の戦闘の見どころが際立たず、どこを軸に楽しめばいいのか分かりづらい。バトル、ギャグ、ストーリーといった要素がどれも中途半端で、物語を深掘りせずにただ展開を進めるだけになってしまっている印象が強い。
せめて、何か一つでもしっかりと描き込んでいれば、作品の魅力はもっと引き出せたはずだ。真島ヒロらしいキャラクター同士の掛け合いや、勢いのあるストーリー展開には光るものがあっただけに、もう少し丁寧に作り込まれていたら…と、惜しさを感じずにはいられない。
3話離脱。