STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とりあえず簡単な感想
原作は未読。
2期ものということで、1期が部下を集めていくアルス・ローベント陣営の基礎作りなら、
本作はそのアルス陣営の実践編といった印象。
その実践の場がミーシアン州総督の座を巡るクラン・サレマキアとバサマーク・サレマキアに
よる内戦。
ここでのアルス陣営は戦闘に、交渉にと順調すぎる大活躍をするが、順調すぎて面白みに
欠ける感も。
窮地に陥って、そこをどう脱するかみたいな展開も見たかったところ。
そのためには敵も強力である必要があるが、そこが弱すぎたのが残念。
バサマーク側も通してみるとそれなりに強力なキャラがいたが、大半がクラン側に投降する
要員といった感じで、実際はトーマス・グランジオンのみといった状況。
そのトーマスも敵対キャラとしてはちょっと個性が弱かったかなという気が。
本作でも新たな部下でできたりするが、それだけでなくアルスが仕えるべき者や共に戦う
貴族たちから信頼を得るなど、自陣営の強化だけでなく、横や上との繋がりが
強くなっていったのも印象的。
アルスの結婚式などは彼の人に愛されるところを象徴しているようでなかなか良いシーン。
アルスの優しさが随所に現れるところが好きなのだが、アルス自体は優しくても展開は
優しいで終わらないのがこれまた好きなところ。
戦争ゆえに必要とあれば敵を殺すし、味方にも犠牲が出てくるわけで、そんな状況だからこそ、
アルスの優しさが沁みてくるというか。
本作での犠牲はキャラ名のない一般兵士のみだったが、本シリーズの作風からすると今後は
名前ありのレギュラーキャラの中からも犠牲者が出てきそうな気配が。
不安でありつつも、自身のコミュニティを形成していく歴史劇的作品はその過程で犠牲が
ある方が話に説得力は出てくる。
2025/01/19